デザイン会社のLUCY ALTER DESIGNが仕掛けたのは、お茶のサブスクリプションサービス「TOKYO TEA JOURNAL」。生産者と生活者をコンテンツで繋ぐ、新しい取り組みの裏側を聞いた。
- 月額500円。月に1回、2種類のお茶が届く。
- 情報誌『TOKYO TEA JOURNAL』と映像で、生産者のドラマを伝える。
- 気に入ったお茶はリアル店舗とECで購入が可能。
TOKYO TEA JOURNAL(2019~)

茶道とペットボトルの間にある日本茶のポテンシャル
デザイン会社のLUCY ALTER DESIGNは、2019年5月に日本茶のサブスクリプションサービス「TOKYO TEA JOURNAL」を開始。日本茶を「観て飲む」という同サービスは、月額500円で毎月2種類のお茶と情報誌がポストに届けられるというものだ。
デザイン会社でありながら様々な事業を展開する同社を主宰するのが青柳智士氏と谷本幹人氏の2人。日本の一次産業が抱える社会課題をデザインで解決したいと考えている。
そんな同社が「グローバルプロダクト」と称して注力するのが日本茶。日本茶専門店の東京茶寮(東京・三軒茶屋)やシングルオリジン煎茶専門店の煎茶堂東京(東京・銀座、大阪・梅田)などのリアル店舗に加え、ECの煎茶堂東京オンラインを運営している。
「自国の文化を発信したり、次世代につなげていきたいという想いを根源に持ちながら取り組んできた」と青柳氏。日本文化でも、お茶の持つポテンシャルをこう語る。
「消費財として高い常飲性を持つお茶は、日常に寄り添っていながら、ハイコンテキストな茶道と、機能的価値を追求したペットボトル飲料のお茶と2極化している。その中間にある余白にこそ、ポテンシャルがあると考えた」(青柳氏)。
新たに始めた「TOKYO TEA JOURNAL」の最大の特徴とも言えるのが、生産者や茶葉のストーリーや様々な情報が掲載されている情報誌『TOKYO TEA JOURNAL』 …