「生茶」「FIRE」など、キリンにてヒットメーカーとして活躍した、湖池屋 代表取締役社長の佐藤章氏。同社にて数々の改革を行う佐藤氏は、マーケティング、広告の未来をどう描いているのだろうか。

湖池屋 代表取締役社長 佐藤 章(さとう・あきら)氏
1959年東京都生まれ。82年、早稲田大学法学部を卒業後、キリンビールに入社。97年にキリンビバレッジ商品企画部に出向。99年に発売された缶コーヒー「FIRE」を皮切りに、「生茶」「聞茶」「アミノサプリ」など、年間1000万ケースを超える大ヒットを連発。2008年にキリンビールに戻り、九州統括本部長などを経て、14年にキリンビバレッジ社長に就任。16年にフレンテ(現・湖池屋)執行役員兼日清食品ホールディングス執行役員に転じ、同年9月から現職。
──社長に就任し、3年が経った現在のブランド戦略、その方針とは。
湖池屋は、日本で初めてポテトチップスの量産化を実現し、老舗の菓子メーカーとして親しまれてきました。そのため、社名がフレンテの際には海外展開なども見据えていましたが、和の世界、農業とのつながりなど創業の原点に立ち返り、社長就任時の2016年に、コーポレートブランドを「湖池屋」に統合してスタートを切りました …
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