開高健氏に山口瞳氏と二人の作家をも輩出したサントリーの宣伝部。その系譜を引き継ぐサントリーコミュニケーションズの山田眞二氏に広告戦略の方針を聞く。
──現在の広告コミュニケーション活動の方針とは。
企業の広告コミュニケーション戦略の方針は、毎年変えるものではなく、長く受け継がれていくべきものだと思います。サントリーの場合にも開高健先生が在籍していたような過去から受け継がれてきた方針を今も意識しています。その方針とは、トリスの「人間らしくやりたいナ(開高健氏が制作)」のコピーに表現されているような、人に寄り添う、人と共に生きるブランドとしての姿勢を継続して示すこと。広告コミュニケーションでは常に「人間らしさ」を重視してきました …
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