全12回におよぶ「BRAND+ing」戦略の連載も終盤を迎えました。最後のテーマは、なぜ「BRAND+ing」が必要なのか?そもそも莫大な投資を必要とする「BRAND+ing」にはどのような価値があるのでしょうか?この問いに対する答を紐解いていきましょう。
ブランド戦略やデザインの現場でクライアントと向き合っていると、「ブランディングの効果を数値化して知りたい」、「どうしたらビジネスの現場でブランドへの投資を正当化できるのか」といった悩みを聞く機会が増えていると感じます。実際、グローバルブランディングのプロジェクトでも、ビジネスに対する効果を示すことを前提とした戦略へのニーズが急速に高まっています。
「なぜブランドへ投資すべきか?」その答は端的に言ってしまえば、売上を増やすため、利益を最大化するためです。強いブランドとなっているモノやサービスでは、コモディティ化したそれよりも、プレミアムな価格で販売できることや、製品の機能が最も優れていなくても支持してくれるロイヤリティ顧客を保持できるなど、様々なメリットがあることは読者の皆さまも経験からご存知かと思います。
それでは、ビジネスをドライブする強いブランドに不可欠な要素とは何でしょうか。それはブランド資産です …
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