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フランス消費トレンド

風刺の効いた「フェムバタイジング」──ドイツで話題、『タンポンの本』

山本 真郷氏/渡辺 寧氏

ファッションを中心とした新しいライフスタイルの発信源である、フランス・パリ。パリに駐在する日本人マーケターが街中で見つけた、新しいトレンドを紹介。トレンドをマーケティングと異文化理解の2つのフレームから読み解きます。

書籍に隠されたタンポン その狙いはいかに?

隣国ドイツで『THE TAMPON BOOK』(タンポンの本)という書籍が話題になっています。本書には聖書時代から現代に至るまでの生理にまつわる話が46ページで収められ、付録として「オーガニックタンポン」が15個ついてきます。販売元はオーガニックタンポンをサブスクリプションモデルで販売する女性起業家によるスタートアップThe Female Company。同社によれば、初回ロットは販売開始2日で完売し、現在も注文が殺到しているそうです。

なぜドイツで話題になっているのでしょうか?ドイツでは生理用品の付加価値税(日本の消費税に相当)が19%(標準税率)なのに対し、書籍の税率は7%(軽減税率)で、タンポンを書籍の付属品として販売することで税率を合法的に19%から7%へと軽減することができているのです。

ⒸScholz & Friends

『THE TAMPON BOOK』の表紙と付録のタンポン、副題は「差別的課税に反対する本」。

世界三大珍味よりも高い税率 矛盾に切り込むドイツ人女性たち

もともと生理用品は多くの国で課税対象でしたが、数年前から消費税撤廃を求める動きが世界的に広がっています。すでにオーストラリア、カナダ、アメリカの一部の州などでは完全撤廃され、欧州では2016年に欧州連合(EU)から消費税撤廃を認める方針が出されています …

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