有力企業の宣伝部長に聞く注力課題─赤城乳業/アサヒビール/アサヒ飲料/アットホーム 他
かつて日本企業のマーケティング戦略においては、マス広告が大きな役割を果たしてきました。しかし市場環境の変化を受けて、マス広告に留まらない「広義のマーケティングが必要である」という考えが浸透。テクノロジーの進化も手伝い、マーケティングのフィールドは広範化、複雑化の一途をたどってきました。
ファネルの入り口部分、認知を獲得できれば、ある程度の売上が期待できるような時代ではなくなっている。認知のその先、購買に至るまでのミッドファネルの戦略を緻密に描いて実行することが求められている。最近、ミッドファネルに注力したマーケティング戦略を実施している、デルの田尻祥一氏に、その取り組みと狙いについて聞いた。
パソコン・モバイル端末からシステムサービスに至るまで包括的なITソリューションを提供しているデル。その中でも田尻祥一氏はコンシューマー及び中小企業向け商品のマーケティングを統括。「ブランド力の向上と収益性を伴う成長の達成を目標に、投資効率の最大化を目指しています」と、その戦略を話す。
マーケティング投資効率を最大化するためにはファネル内の各ステージ別にKPIを設定。その上で、施策全体を通じてボトルネックとなっている個所をみつけ、投資が必要な場面を判断していく必要がある …