
「NHK技研公開2019」の展示より。
「通信・放送の融合」が30年の時を経てようやく実装
2019年5月に放送法が改正され、NHKの番組を同時にインターネットで配信することが可能になった。5月14日の衆議院総務委員会で、慶應義塾大学の中村伊知哉先生が参考人として「『通信・放送の融合』が提示されたのは、1992年の郵政省・電気通信審議会答申が初めて」と述べていた。「通信・放送の融合」が提示されてから30年経ち、ようやく伝送路レイヤーでの融合、というか区分けを法律レベルでなくしたのだ。法律が技術に追いつくのに一世代かかったといえるだろう。
NHK「技研公開2019」から見る 今後の「通信」と「放送」の方向性
先日開催されたNHKの最先端技術が体験できる「技研公開2019」でも、インターネット経由の動画とテレビ番組をリモコンひとつで切り替えるコンセプトが展示されていた。
NHKの放送と通信の融合サービスでは、ハイブリッドキャストというプラットフォームがある。ハイブリッドキャストは、あくまでも放送がメインで、放送を起点にして、インターネットに接続、多様なサービスを提供するもの …
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