UUUMは3月25日、「ブランドへの共感・理解を深める最新インスタグラムマーケティングセミナー」を渋谷で開催した。昨今、生活者への有効なリーチ手法として、Instagramに注目が集まっている。セミナーでは、Instagramの運用やInstagramクリエイターの活用のポイント、および先進的な取り組みをしている企業の実例を紹介した。
クリエイターとマーケターのマッチングを支援
UUUMは2013年に創業、動画クリエイターやInstagramクリエイターなどのマネージメントやインフルエンサーマーケティング事業を展開している。インフルエンサーについて、選定や関係性構築、パフォーマンス分析など、ワンストップで管理できるプラットフォーム「LMND(レモネード)」を運営していることから、本セミナーを開催した。
第1部では「ライフスタイル&テクノロジー」を事業領域とするストライプインターナショナルの澤田昌紀氏が講演を行った。同社提供のファッションサブスクリプションサービス「メチャカリ」では、月額で新品の服を貸し出している。2015年から開始した同サービスは、当初マス広告で認知拡大を図ったが実際の利用促進には繋がりづらく、インフルエンサーを活用したことで、認知から理解、親しみへと態度変容をさせたという。
具体的には、ファッションの嗜好性とデモグラフィックをかけ合わせて4つのターゲットを設定。ターゲットに近い12人のインフルエンサーに指定の投稿を依頼し、ファッション軸と価格軸で仮説を立てて検証したところ、サービス開始以降、順調な推移で売上向上に繋がっていると述べた。
第2部ではUUUMの石橋尚也氏が講演を実施。石橋氏からはまずInstagramの概況や動画クリエイターとInstagramクリエイターの違いなどの説明があった。また、アメリカのInstagramクリエイターの3つの分類も紹介し、次のように話した。
「3つの分類とはフォロワー数による違い。メガ・マクロ・マイクロに分かれている。メガは1億人のフォロワー数を誇るクラス。日本の場合は、桁数が違うが、タレントの渡辺直美さんがメガでフォロワーが800万人となっている。当社の場合、マクロインフルエンサーと契約している」(石橋氏)。
インフルエンサーマーケティングの本質については、「基本的にはクリエイターやInstagramクリエイターに対して、エンゲージメントを高める施策でありCRMに近く、IRM(Influencer Relationship Management)とも呼んでいる。要は短期でなく長期的な施策にするという考え方」と説明した。
石橋氏は最後に、同社が提供するプラットフォーム「LMND(レモネード)」はワンストップでクリエイターとマーケターをマッチングして、業務進行管理まで行うツールであると説明。「登録しているInstagramクリエイターはのべ3000人で、彼らのフォロワー数はのべ9000万人。提供メニューは、タイアップ投稿、クリエイティブ制作がメイン。ステルスマーケティング防止の啓蒙活動も行っている」と述べた。
第3部では澤田氏、石橋氏に加えてキリンの加藤美侑氏が登壇してパネルディスカッションを行った。議題はインフルエンサー活用における目標設定や効果検証、さらに実施における社内リソース配分の悩みなどが中心で、有識者として石橋氏が回答した。石橋氏は「今後も引き続きIRMの普及を通して、ブランドとインフルエンサーの更なるリレーション向上に繋げていきたい」と方針を語り、セミナーを締めくくった。

UUUM
執行役員
レモネードユニット統括
石橋尚也氏
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