広告マーケティングの専門メディア

           

Pick Up!(PR)

ADKとIBMが共同事業を始動 いま、両社がタッグを組んだ理由とは?

ADKホールディングス

ADKマーケティングソリューションズ(以下、ADK MS)と日本IBMは企業のカスタマーエクスペリエンス(CX)の向上と変革を目指し、共同事業によるCXコンサルティングサービス「アルファボックス」の提供開始を発表した。なぜ今、2社はタッグを組んだのだろうか。

(左)ADKマーケティング・ソリューションズ 取締役 ソリューション担当 亀井 典明氏
(右)日本アイ・ビー・エム 戦略コンサルティング&デザイン統括 執行役員 池田 和明氏

戦略策定から実行管理まで一気通貫のサービスを提供

──2社が共同で事業を立ち上げることになった経緯を教えてください。

亀井:今回、発表した共同事業の「アルファボックス」の構想が出来上がったのは2018年の夏で、今年2月から本格的に始動を始めています。ただIBMさんとは2013年頃から共同で新しい事業がつくれるのではないか、と議論を重ねていました。

──コンサルティングサービス「アルファボックス」とは、どのようなものでしょうか。

池田:今回、立ち上げた新しい共同事業である「アルファボックス」は、戦略策定から実行管理までのサービスを一貫して提供する体制を整えるため、立ち上げたものです。両社は①カスタマーセントリック事業戦略策定②エクスペリエンス変革ソリューションデザイン③データドリブン・エクスペリエンスマネジメントの3領域を中心にサービスを提供します。

──2社が組むからこそ、戦略策定から実行管理まで一気通貫で提供することが可能になったのですね。

池田:はい。ADK MSの消費者洞察力、コミュニケーション企画・実行力とIBMが持つ先進テクノロジーの専門知識、デザイン志向やデータ・サイエンスを起点とするCXコンサルティング能力を融合させるからこそ、提供できる価値だと考えています。

この事業を支えるため、我々のメンバーをADKに常駐させています。将来的には、互いに出向し合うようなスキームを考えていますが、まずはお客さまへの提案から一緒にチームを組んで進めていくことを始めています。

──互いに、パートナーとして選んだ理由をお聞かせください。

亀井:現在、グローバルで見るとマーケティングの世界では、コンサルティング会社が躍進するなど、リーディングボードが変わってきています。変化の原因はデジタルやビッグデータの浸透です。広告会社は、長年にわたり培ってきた消費者に対する理解、それに関連した調査データの蓄積、さらには消費者との接点となるメディアに関わるビジネスを得意としてきました。しかし、それがもはや広告会社だけの強みではなくなり、コンサルティング会社が強力なライバルになりました。こうして新しい強みを開発する必要に迫られたのです。

コンサルティング会社の強みは、事業戦略を入り口にマーケティングに展開する能力があることです。中でもIBMは、優れたカスタマーエクスペリエンス構築力とテクノロジーを併せ持つ会社です。私たちにない強みを持ったIBMさんと提携すれば、一気にチャンスを広げ、当社の位置づけを変えることができるのではないかと考えました。

池田:テクノロジーの浸透が人々の生活、社会の姿、そしてビジネスを大きく変えています。そして、その影響はマーケティングや広告の世界においても例外ではありません。そこでIBMでは、デジタルエージェンシーとコンサルティングの一体化を掲げる「IBM iX」という組織を各国の拠点に立ち上げてきました。

今回の提携は日本IBMの中でも、「IBM iX」による事業なのですが、独特の市場環境の日本で広告に関わるビジネスをするには、知見を持った企業との業務提携が必要。ビジネスを補完してくれるパートナーを探しており、今回の提携に至りました。

Customer Experience(CX)概念図(自動車会社の場合)

──想定されるサービス利用のターゲットは、どのような職務の人でしょうか。

池田:想定している対象者は企業のCMOです。現在、企業のIT投資の多くがCIOからCMOにシフトしていると言われています。デジタルも含めて顧客接点を統合的にCMOに任せることで、新しい顧客体験をつくり、ブランドの価値を高めていこうとする戦略が背後にあるのだと思います。この環境の中、私たちは特にテクノロジーで何ができるのかという部分で、貢献できればと考えています。

亀井:今回の事業の特徴のひとつに、必ずしも2社による提案が、広告につながるかどうかがはっきりしない段階からビジネスが始まるということがあります。クライアントの今の事業戦略、ビジネス戦略からサポートするので、広告というアウトプットにはこだわらない。お客さまの先にいる顧客のエクスペリエンス全体を、より魅力的なものとするため、IBMとADK MSで補完し合いながら全体をサポートしていきます。

池田:クライアント側の意識や発注スタイルまでも変わるような、市場、業界全体の変革を起こそうという意識で取り組んでいます。

最先端のテクノロジーで消費者を動かす

──「アルファボックス」の今後の展望について教えてください。

亀井:まずは互いの働き方、行動スタイル、文化を理解することが大事です。そして一例でも多く提案機会を開拓し、実績を積みたいと考えています。

──ADK MSとIBMそれぞれの会社が今後、目指していくことについて教えてください。

池田:日本IBMのテクノロジーに関する強みは、世界最先端のテクノロジーを日本のお客さまにマーケティング領域で提供できること。かつ、IBMは米国だけでなく日本にも開発拠点を構えているので、日本の企業に合った提案ができると思います。すでに各方面から協業チームに問い合わせを多数いただいており、ニーズの高さを実感しています。

亀井:広告会社としてのADK MSはプロフェッショナルサービスを提供する集団でありたいと考えています。コンサルティング、テクノロジー、マーケティング戦略の立案に強みを持ち、ビジネスやイノベーションの相談をしていただけるパートナーを目指しています。ADKでは「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」を標ぼうしてきました。消費者を動かすところまでコミットするサービスを提供したいと考えています。

    お問い合わせ

    株式会社ADKホールディングス グループ広報室
    Mail:adkpr@adk.jp

無料で読める『本日の記事』をメールでお届けいたします。
必要なメルマガをチェックするだけの簡単登録です。

お得なセットプランへの申込みはこちら

Pick Up!(PR) の記事一覧

インフルエンサーマーケティング 鍵は「長期的な施策にする」という考え方
BtoBマーケティングの極意 「明確な目的」が最良の戦略を導く
ヘルスケア領域に特化 サドラー・ジャパンが考えるストーリーテリング
初の「新聞広告のためのCM」が放映に 澤本嘉光氏に聞く、制作の舞台裏
TikTokでブランドのターゲット拡張に挑戦、「メイベリン ニューヨーク」の取り組み
ADKとIBMが共同事業を始動 いま、両社がタッグを組んだ理由とは?(この記事です)
ママ視点で「十六穀ごはん」を訴求 動画に初挑戦した「はくばく」の狙い
2商品がコラボしたレシピ動画で実現 クロスカテゴリープロモーション
多様な目的に利用されるAI 「目的」ではなく「手段」として活用するために
グランプリはディノス・セシール 第33回「全日本DM大賞」受賞作品発表
決め手はインサイトを突いた企画制作力 女性に響いた「コフレドール」の動画戦略
ショートムービーアプリ「TikTok」がクライアント課題を解決するチームを発足
産学協働で企業が持つデータを研究者が解析 デジタル・アナログ融合の効果を実証
バレンタイン商戦で売上UPを実現! 動画と店頭を連動した「オレオ」の施策とは
クルマ以外の新たな接点をつくる「Mercedes-Benz LIVE!」の挑戦
ユーザーの多様な属性が魅力 Gunosyが仕掛ける女性向けアプリ「LUCRA」
「料理への活用経験」が9ポイントUP 『明治ステップ らくらくキューブ』の戦略
「食べ方提案」で新しい消費シーンを創出 ベビースターラーメン売上前年比110%超
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する