加速するモバイルシフトとメディア接触の地域性
日本全国を対象にマーケティングを行うにあたって、自身が住んでいる地域の基準だけで考えるとことには、リスクが伴う。全国で生活は均一化しつつも、地域によって異なる面は、いまだ残っている。本稿では、メディア環境研究所の「メディア定点調査」のデータをもとに、メディア接触の地域性について新美妙子氏が解説する。
メディア接触&コンテンツ消費
各地域に大きな影響力を持つローカル番組。視聴率の高い人気番組はどのようなコンセプトで、どのように制作をしているのか。各局の番組プロデューサーに話を聞いた。
全国番組では取りあげない地域の情報を発信している、各ローカル局の情報番組。だからこそ、オリジナリティがあり選ばれている。九州朝日放送の「アサデス。」では、スポーツ、天気など、とことんドローカルを突き詰めるというフォーカスした情報を提供している。それにより、自分たちに関係ある情報がまとまって受け取れられる、という視聴者のニーズを満たしている。
またテレビ新広島の「ひろしま満点ママ!!」では、視聴者との共感を大切にしている。広島で起こることをただ伝えるのではなく、視聴者の気持ちに寄り添って制作している。全国一律に届けるのではなく、県民性を理解し、顔が見える距離にいることで、視聴者をイメージできたローカル番組ならではの届け方ができるのだろう。
さまざまな情報が溢れるなかでも、こういった特徴があるローカル番組。企業、商品のPRにおいても、取り上げられることでの影響力は大きい。自社の文脈と地域の文脈がつながるポイントを考えてみてはいかがだろうか。
「生活(くらし)にもっと"!"を」。道民の生活に様々な感動をお届け。
菊地友弘・依田英将・高橋春花(アナウンサー)、神田昭一(気象予報士)、木村愛里、藤尾仁志、河野真也
「しあわせ散歩」「イチオシ!!特命係」
番組も食品と一緒で安心と安全が大前提。信用される番組内容を届けつつ、大切なのは、地元に愛される局になる事だと思います。番組を超えて、普段から生活のあらゆる場面で、いかに身近に寄り添えるかを考えている企業が最終的に支持されると考えます。
放送開始 | 2003年 |
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放送日時 | 月~金曜日、 午後4時~午後7時 |