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宣伝会議賞

第56回「宣伝会議賞」贈賞式レポート【8】─ 一次審査講評(3)

『宣伝会議』4月号誌上で発表となった一次審査通過者。全応募作品の中から一次審査を通過したのは、わずか1.07%でした。一次審査を担当した広告界の最前線で活躍するクリエイターの皆さんに、審査講評を聞きました。

電通 橋口幸生
受賞者のみなさま、おめでとうございます!惜しくも受賞を逃したみなさま、今こそ成長のチャンスです!受賞作と比べて、自分のコピーに何が足りなかったのかを分析して、自分なりに「良いコピー」とは何かを定義してください。これは受賞者には絶対できない特権です。そして来年、またチャレンジしてください!

新東通信 長谷川 裕晃
「おっ、いい発見をした」と思ったものが、実はみんなと同じコピーだった。審査をしていると、みなさんが思っている以上に、同じ切り口のものに出会います。特にダジャレと上手いこと言ったもの。出品の傾向は、毎年ほぼ同じ。だから、ちょっと目線を変えるだけで目を引くコピーになるはず。そのちょっとが重要なのです。

電通 濱田雄史
コピーを書いたら、一度、自分の周りの人に、見てもらってみてください。できれば、一番、正直に、辛辣なことでも何でも言ってくれる人が良いと思います。その人が、「その商品が欲しくなった」と言ったら、それは、きっととても良いコピーなはずです。見せるといろいろ発見もあるので、ぜひ、やってみてください!

電通 林 尚司
時代が変われば広告も変わり、今はストレートな表現が効果的なのかもしれないが、それでも僕は、コミュニケーションとは心を動かすことでしかないと思っています。ドキドキするアイデアが減っています。他の誰でもない、僕をドキドキさせてください。ワクワクさせてください。やられたと言わせてください。来年は、この僕を。

シカク 原 晋
これまで出題されている課題と似ている。だからといって、商品は異なるはずです。その商品らしさはどこにあるのか。知って、感じて、見抜いて、伝える。本当に課題の商品を体験して、もしくはユーザーの気持ちになって書いているかどうか。その差が通過者とそうでない人の差になっていると思います。

夢の稗田 稗田倫広
アイデアを考える立脚点は、その商品サービスを自分がどう思いどう感じるか、という素直な気持ちにあるべきじゃないかなと思います。オリエンシートや一般論をなでるのではなく。

電通九州 左 俊幸
「いいコピー」や「強いコピー」は、審査員との相性や運不運で落ちるかもしれませんが、「めちゃくちゃいいコピー」や「めちゃくちゃ強いコピー」は、そんなの突き破るはずです。審査員や運のせいにせず、突き破るために書き続けた人が、上手くなるんだと思います。…などと偉そうに言った手前、僕も頑張ります本当に。。

ライティングスタイル 蛭田瑞穂
毎年同じことを書いていますが、「宣伝会議賞」の意義はカンヌ国際映画祭の「ある視点」賞と同様に①独自の視点を評価する ②新たな才能を発掘する、の2点に集約されると思います。他の誰かが思いつかなかった視点でコピーを書き、その才能を思う存分アピールしてください …

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