『宣伝会議』4月号誌上で発表となった一次審査通過者。全応募作品の中から一次審査を通過したのは、わずか1.07%でした。一次審査を担当した広告界の最前線で活躍するクリエイターの皆さんに、審査講評を聞きました。
赤城廣告 赤城廣治
1000本応募が目標という人がいます。でも考えた1000本をそのまま応募するのではなく、そこから300本に厳選してみてはどうでしょう。その際、ただ700本を落とすのではなく、残す300本の精度を上げるべくさらに1本1本を磨き上げると、受賞の確率は上がるのでは?当たれ!ではなく獲るぞ!という意識で。
電通 阿部光史
全体的にレベルが上がってきてると感じています。ここでCM企画のヒントを。①課題の特徴を捉えた素直なコピーを書く(説明をよく読むこと)②そのコピーに落ちる、誰もが共感するコピーを書く。製品の特徴はなくて可 ③②に落ちる面白いストーリーを考える ④それらを③②①の順に並べて出来上がり 来年も美味しい企画を待ってます。
電通 池田定博
SNSとかで言葉がひとり歩きして、嘘がホントになっちゃうようなこの時代。不必要な誇大でなく、きちんとした情報を、きちんと心に残るように伝えるコピーが大切なんじゃないかなと思って選びました。広告を見て、買ったお客さんもそのほうが満足できますもんね。
大広 生駒達也
今年も膨大な量の作品が寄せられたようで、改めて応募者みなさんの情熱を強く感じています。「宣伝会議賞」に限らずですが、こういう「熱」はキャリアを積むほどに仕事の忙しさなどに追われて、次第に落ちていきがちですが、失うことのないよういつまでも熱く持っていてほしいなと思います。
電通 石田文子
ハッと手を止めたコピーは「いまの時代を反映したきもち」。もうひとつは「人としての普遍的なきもち」。そしてこの2つの合わせ技は最強。いまの時代にいる自分がこころの底から何を感じているか。そこを掘った人のコピーが光っていたと思います。
サン・アド 岩崎亜矢
受賞された皆様、おめでとうございます。きっと書いていて楽しかったんだろうなというコピーが、結果的に賞をとるコピーになっていたと思います。残念ながら落選された方たちへ。来年はぜひ、もうちょっとだけ楽しんで書いてみてください。楽しさは伝染します。そしてその気持ちは人を動かします。ホントですよ …
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