広告マーケティングの専門メディア

Pick Up!(PR)

産学協働で企業が持つデータを研究者が解析 デジタル・アナログ融合の効果を実証

日本郵便

早稲田大学商学学術院教授の恩藏直人氏は、これまで様々な企業と産学協働研究プロジェクトを進めてきた。ここ2年間は、日本郵便とタッグを組み、「デジタル×アナログ」の活用手法を探求している。その実証実験の検証報告会が2月27日、早稲田大学 小野記念講堂で行われた。

左から、千葉商科大学商経学部 准教授 外川 拓氏、東京国際大学商学部 教授 平木いくみ氏、成蹊大学経済学部 准教授 石井裕明氏、早稲田大学商学学術院 教授 恩藏直人氏、富士フイルム e戦略推進室 マネージャー 一色昭典氏、イーリスコミュニケーションズ Co-Founder/エグゼクティブプロデューサー 鈴木睦夫氏。

産学連携の成果からその意義やメリットを検証

基調講演に登壇した早稲田大学商学学術院教授の恩藏直人氏は、「今日のマーケティング研究では、『産学連携』をキーワードに様々な取り組みのアウトプットが見られるようになった」と話した。マーケティングのトップ雑誌『Journal of Marketing』の産学連携関連の論文の数を1998年から5年刻みで調査したデータによると、産学連携関連の論文数は年々増えており、2018年は年間論文掲載総数48本のうち、約半数が産学連携関連の論文であった。

また、早稲田大学が企業や行政と連携して研究成果を上げることを目的に設置した総合研究機構には、企業や独立行政法人などと共同研究に取り組むプロジェクト研究所が110以上も存在しているという。

「産学連携により、我々研究者は貴重なデータを得ることができる。我々が得意とするのは、データから事象のメカニズムを解明すること。企業の方々は、大学と連携することで様々な知見を得て事象への理解を深めることができる」と、産学連携のメリットを語った。

その後のパネルディスカッションでは、恩藏氏が取り組む「デジタル×アナログ」の活用法の産学協働研究プロジェクトのメンバーが登壇。本プロジェクトはデジタルとアナログを組み合わせたマーケティング手法を見出すことを目的に、企業のプロモーション活動を通じた実証実験を行っている。パネルディスカッションでは研究者と企業、それぞれの立場から、プロジェクトを通して感じた産学連携の意義やメリットについて意見が展開された。

富士フイルム・e戦略推進室マネージャーの一色昭典氏は「連携のおかげでインパクトのある事業貢献が得られた」と話した。同社では、「フジカラー 写真年賀状」のプロモーションで実証実験を実施。DMとEメールの組み合わせや送付順を分析し、その結果をDM施策に反映させた。すると売上が2,000万円アップしたという。一色氏はアナログの重要性や有用性を研究チームから聞き、ビジネスに生かしていると話した。

恩藏氏は「今後は、同じ情報でも受け取り方が紙かデジタルかによって、記憶の効果や理解の効果、好感度がどのように異なるのかも研究を続けていきたい」と意欲を見せた。

そこで恩藏氏は、アメリカのビジネススクールが図書館を電子化しようとした時に、全教員が反対したが誰ひとり明確な反対理由を述べられなかったというエピソードを紹介した。最後に、次のように話して報告会を締めくくった。

「このようにデジタルかアナログかを議論する時、『感覚』が大きな鍵を握ると思われる。企業の中でその道のベテランと言われる人物の中には、感覚的に正しい解を見出す能力を持つ人がいる。そうした方々の知見と我々の理論を組み合わせれば、産業界にとっても、研究者にとっても、大きな成果が得られるだろう。こうした意義を理解していただき、ぜひ積極的に産学連携に取り組んでいただきたい」。

    お問い合わせ

    日本郵便「デジタル×アナログ」プロジェクト事務局
    E-mail:info_dm.ii@jp-post.jp

Pick Up!(PR) の記事一覧

多様な目的に利用されるAI 「目的」ではなく「手段」として活用するために
グランプリはディノス・セシール 第33回「全日本DM大賞」受賞作品発表
決め手はインサイトを突いた企画制作力 女性に響いた「コフレドール」の動画戦略
ショートムービーアプリ「TikTok」がクライアント課題を解決するチームを発足
産学協働で企業が持つデータを研究者が解析 デジタル・アナログ融合の効果を実証(この記事です)
バレンタイン商戦で売上UPを実現! 動画と店頭を連動した「オレオ」の施策とは
クルマ以外の新たな接点をつくる「Mercedes-Benz LIVE!」の挑戦
ユーザーの多様な属性が魅力 Gunosyが仕掛ける女性向けアプリ「LUCRA」
「料理への活用経験」が9ポイントUP 『明治ステップ らくらくキューブ』の戦略
「食べ方提案」で新しい消費シーンを創出 ベビースターラーメン売上前年比110%超
熱狂ファンはブランドに貢献する? JAPAN CMO CLUB「CAMP TOKYO」開催に
博報堂プロダクツの「顧客化力」を行動経済学を取り入れて進化させる!
NTTドコモ 国際事業部は、いかにしてマーケティングの業務改善を実現したか?
「ぐるなび データライブラリ」から見えた「外食のビッグデータ」利活用の可能性
新・現金送金サービス キャッシュバックキャンペーンや返金など多様な利用法
LEXUSが目指す世界観を表現 ラグジュアリーの新しい解釈
来たるAI・音声検索・訪日外国人の時代 消費者に選ばれる企業のオンライン施策とは
「獺祭」が若手クリエイターとコラボ「DASSAI DESIGN AWARD 2018」最高賞が決定

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する