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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

60周年のプラレール ちゃぶ台の上に広がる無限の遊び

タカラトミー プラレール

Ⓒ プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS

(左)1959 (右)2019

時代が変わる中でも、子どもたちの憧れでありつづけてきた鉄道。鉄道玩具として不動の人気を誇るタカラトミーの「プラレール」は2019年に発売60周年を迎えた(プラレールの原型と言われる商品は「プラスチック汽車・レールセット」)。

開発のきっかけは、タカラトミーの前身であるトミーの創業者、富山栄市郎氏の号令。「(プラスチックの)レールの上を、モーターを積んで走り回る、いろいろな車輛をつくれ」という一言だった。まだ金属の玩具が主流だった1950年代に、富山氏の発言は非常に先見性のあるものだった。

発売から60年経つが、特筆すべき点は幅などの規格が一切変わっていない「レール」にある。その規格は開発時、どこの家庭にもあった「ちゃぶ台」が基準となっている。ちゃぶ台の上に置いて遊べるようにと、曲線レールを繋げて円形にしたときのサイズはちゃぶ台を基に設計。そこから車両のサイズ、そして曲線を曲がれる車輪の位置が決められたのだ。

「レール、情景部品(トンネルや踏切などのパーツ)、車両。プラレールはこの3つの要素をかけ合わせることで無限に工夫することができる、"完成しない遊び"であることが大きな魅力です」。こう語るのは同社 プラレールマーケティング本部の奥田さつき氏。各要素は進化し続けながらも、60年間規格が変わらないレールがあるために3世代に渡って、今日まで遊び継がれている。

60周年を迎える今年は、「すごい!を一緒に。」をテーマにブランドの魅力を発信。奥田氏は「お子さまひとりで遊ぶ時間だけでなく、親子で一緒にいる時間を特別にしたいという想いがあります。例えばスマートフォンアプリと連動した遊びなど、親御さまが一緒なら、よりステップアップした遊びができます。周年を機にこれまで以上にプラレールを好きになってもらい、家族のコミュニケーションを育んでほしいと考えています」と意気込みを話した …

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