広告マーケティングの専門メディア

           

ワールド・レポート

1憶人近くが視聴 第53回スーパーボウルのテレビCMに注目

National Football League(NFL)が主催するアメフト全米大会の決勝戦スーパーボウルは、米国で最も視聴率の高いテレビコンテンツのひとつ。試合の合間に放映されるテレビCMは毎年注目を集め、広告業界にとっても一大イベントとなっている。2月にアトランタで開催された本年度大会のCMから、編集部が注目した作品を紹介する。

01 McCann
事故・災害の最前線で働く人びとへの敬意

Verizon「The Team That Wouldn't Be Here」


試合中継の視聴率は40%を超え、1億人近くの視聴者が観戦すると言われるスーパーボウル。CM出稿料は30秒で約500万ドル(約5.5億円)で世界一高い広告とされる。モバイル端末を通じた広告視聴率が昨年比で約8割増加するなど、近年はテレビからデジタルメディアへ裾野は広がっている。Googleの調査によると4割以上のアメフトファンはYouTubeでCMを視聴したという。

そんな中デジタル・シェア・オブ・ボイス(DSOV)を最も多く稼いだとされるのが(アドエイジ誌、iSpot.tv調べ)、通信大手VerizonのCM「The Team That Wouldn't Be Here」だ。

ピーター・バーグ監督によるこのシリーズCMは、救助・救急隊や消防隊、警察官など事故や災害発生時、負傷者らに最初に対応する「First responder」に焦点を当てたもの。60秒の各CMは、彼らに救助された経験のあるNFL選手・監督ら12人の写真を映した後、救助に関わった隊員や本人、家族らの語りが続く。

例えばカーソン・ティンカー選手は、2011年アラバマ州で起きた竜巻から救出された経験を語り、「救助隊員がいたから助かった。毎日そのことに値するよう生きようとしている」と感謝の意を述べる …

あと67%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

ワールド・レポート の記事一覧

1憶人近くが視聴 第53回スーパーボウルのテレビCMに注目(この記事です)
アイデア光る作品群 国際広告賞 LIA 2018
欧州のクリエイティブが集結 ユーロベスト 2018
スパイクス・アジア 2018 <ソーシャルグッド編>
スパイクス・アジア2018<ブランディング、デジタル編>
社会を変えるクリエイティブが集結 釜山国際広告祭
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する