マーケターが押さえたい、データ利活用の現状
企業のパーソナルデータ利活用をめぐり、政府主導で制度化への議論や施策立案が進んでいます。そのなかで“データを活用する側”である企業やマーケターは、いかなる視点でこの動向を捉えるべきでしょうか。
パーソナルデータとマーケティング
日本航空(JAL)は2月に野村総合研究所(NRI)との共同出資で新会社「JALデジタルエクスペリエンス」を設立。データの利活用を含む、デジタルマーケティングを駆使した新サービスの開発も目指すという、同社設立の狙いとは。
POINT 1 ▶ パーソナルデータの活用で、より良い顧客体験をデザインする。
POINT 2 ▶ 顧客自身の潜在的なセレンディピティのあるサービスをデジタルの力で提案。
POINT 3 ▶ よりクリエイティブなアウトプットのためにデジタルマーケティングが不可欠。
日本航空(以下JAL)と野村総合研究所(以下NRI)は、共同出資会社「JALデジタルエクスペリエンス」を設立し、最先端のデジタルマーケティング技術を駆使した新サービスを展開すると2月4日に発表した。
「JALと聞くと航空会社としてのサービスを思い浮かべる方が多いと思います。しかし例えば当社のポイントである『マイル』は、航空機の搭乗以外においても、日常生活の中でも貯めたり、使ったりする場面が広がっている。つまりは日常の中でもJALとお客さまの接点は確実に広がっているのです。今回の新会社設立の背景としては、こうした日常の中の接点でも"デジタル"マーケティングを駆使し、JALならではのサービス体験を提供していきたいと考えてのことでした」と話すのは、JALデジタルエクスペリエンス 代表取締役社長 三須基樹氏だ …