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フランス消費トレンド

「ブラックフライデー」に反発―過剰消費の流れに歯止めか?

山本 真郷氏/渡辺 寧氏

ファッションを中心とした新しいライフスタイルの発信源である、フランス・パリ。パリに駐在する日本人マーケターが街中で見つけた、新しいトレンドを紹介。トレンドをマーケティングと異文化理解の2つのフレームから読み解きます。

「グリーンフライデー」が始動 もう過剰消費は放置しない

米国発祥の大型セール「ブラックフライデー」は今や世界各地に広がり、欧州でも大分、定着してきた印象です。今回はフランスにおける「ブラックフライデー」にまつわる動向を紹介したいと思います。

フランスでは「ブラックフライデー」が導入された2013年から5年で期間中の売上高が34%増えた(CRR 2018)との報告もあり、着実にその勢いは増しています。小売競争の激化に伴い「ブラックフライデー」の告知やセール開始時期は年々早まっており、もはや11月は「ブラックフライデー」一色という印象です。

ところが環境意識(質素倹約・再利用他)の高いフランスでは、経済優先の消費文化を疑問視する声も徐々に高まり、2017年にアンチブラックフライデーとして「グリーンフライデー」運動が立ち上がりました。

主催団体は過剰消費を促すことを避けるよう呼びかけ、2018年は150社が賛同しました。賛同企業は「ブラックフライデー」中にセールを行わず、店舗やWebサイトを閉める、あるいは売上の一部を寄附に回し、再利用やモノづくりを推進する(セールの代わりにワークショップ開催)など各々できることに取り組みました。

現段階では意識の高い企業が中心ですが、CSRを押し出したブランディングとして今後、賛同企業が増えることが予想され、相反する2つの動きとどう向き合うか、各社検討が必要となりそうです …

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