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宣伝会議サミット

博報堂ケトル嶋氏×ZOZO田端氏 これから広告・メディアはどうすれば良いのか

田端信太郎氏、嶋 浩一郎氏

2009年にスタートし、9回目を迎えた「宣伝会議サミット」2018。宣伝会議では、2018年11月14日、15日の2日間にわたり、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催した。本サミットでは、広告・マーケティングの領域で、日々刻々と変わる環境に、力強くもしなやかに対応し、成果を出しているマーケティング・宣伝部門の担当者が登壇。成果を上げた事例のHow toのみならず、仕事に臨むマインドセットについて紹介した。前号に引き続き、その講演の一部をレポートする。

今号では、広告・メディアビジネスの未来展望から、科学の視点から読み解くマーケティングやマインドセット、さらに各有名企業のマーケティング・宣伝部門担当者の講演を紹介する。

博報堂ケトル 代表/編集者・クリエイティブディレクター 嶋 浩一郎氏(左)、ZOZO コミュニケーションデザイン室 室長 田端信太郎氏(右)

生活者に寄り添うことや企業と消費者の会話が重要に

様々なメディアでコミュニケーションを行い、活躍しているZOZO コミュニケーションデザイン室 室長 田端信太郎氏と、既存の手法にとらわれないコミュニケーションを実施する博報堂ケトル 代表/編集者・クリエイティブディレクターの嶋浩一郎氏が、広告・メディアの変化や未来展望についてディスカッションを行った。

まず、広告・メディアの変化について議論が行われた。嶋氏は「広告は今までの15秒や15段の枠でのワンショットの表現をつくる仕事から、常時接続という環境の中で表現をつくる仕事に変化していくと思う。これからは全てがつながっていく時代で、生活者が一日中接しているクルマや家電など全てのものが情報端末になっていく。生活者に寄り添う、あっても良いけど邪魔にならない存在やコミュニケーションが必要」と話した。

それに対し、田端氏は「スマートフォンはマスメディアと違って、生活者と双方向で常時接続している。今までは一方通行で企業から生活者へという情報の流れが中心だったが、今は消費者サイドから需要に関する情報も常時、企業側にアップロードできるようになっている。そのため一方通行ではなく、会話をするマインドを持たないとならない」と語った …

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