2009年にスタートし、9回目を迎えた「宣伝会議サミット2018」。宣伝会議では、2018年11月14日、15日の2日間にわたり、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催した。本サミットでは、広告・マーケティングの領域で、日々刻々と変わる環境に、力強くもしなやかに対応し、成果を出しているマーケティング・宣伝部門の担当者が登壇。成果を上げた事例のHow toのみならず、仕事に臨むマインドセットについて紹介した。その講演の一部をレポートする。
Twitterマーケティングで企業とユーザーの距離を縮める
Twitterは、グローバルで3億2,600万人もの月間アクティブユーザー(AU)を抱える。日本の月間AU数は4,500万人で、成長率は前年比44%。「企業が介入しにくいと言われるSNSの中で、Twitterは企業がユーザーと一緒に遊ぶことができる唯一のメディア」と、ユニークビジョン 代表取締役社長の白圡良之氏は言う。
Twitterには情報が一瞬で拡散されるパブリックの面と、ユーザーと個別にやり取りできるプライベートな面がある。また、パブリックとプライベートを行き来しながらユーザーとのコミュニケーションを図ることも可能だ。
白圡氏は、こうした機能に紐づけてWebマーケティングのソリューションを提供する、同社開発のSNSマーケティングツール「Beluga」を使用したキャンペーンで収集したデータを公表。キャンペーンへのユニーク参加者数が多いと、フォロワー数も増加し、ユニーク参加者数の30~50%程度がフォロワーになっていた。さらに、キャンペーンの開催日数が4日~2週間程度と短いほうが、ユニーク参加者数が多くなることがわかった。
後半はサイバーエージェント 宣伝本部長の野村智寿氏とTwitter Japan グローバルビジネスマーケティング シニアマーケティングマネージャーの杉本杏菜氏も参加して、AbemaTVのキャンペーン事例を解説。
野村氏は「まず最終的なマーケティング目標を明確にして、それを実現するためにTwitterの機能をどう使うか設計していくことが大事。また、顧客はもはやターゲットではなく、Twitterを利用するユーザー自体が能動的なメディアになっている。そういうメディアとしての顧客を巻き込んでいくのにTwitterは非常に有効なツールだ」と締めくくった。

(左から)ユニークビジョン 代表取締役社長 白圡良之氏、Twitter Japan グローバルビジネスマーケティング シニアマーケティングマネージャー 杉本杏菜氏、サイバーエージェント 宣伝本部長 野村智寿氏

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SNS漫画はマーケティングと好相性 広がるSNS漫画家・クリエイターの活躍の場
wwwaapは、SNSで人気の漫画家のキャスティング・マネジメント業を主な事業とし、Twitter・Instagramなどで1万人以上のフォロワーをもつ漫画家120名と契約している。商品やサービスを紹介する漫画に留まらず、キャラクターやスタンプなども制作している。同社のミッションは、漫画家の才能を様々なビジネスや文化に応用していくことだ。同社取締役の髙橋伸幸氏は「クリエイターの生きる選択肢を増やし、活躍の場が広がれば世の中はもっとクリエイティブになっていくはず」と語った。
漫画の特性には、「難しい内容を短いストーリーの中にわかりやすく表現できる」というものがある。「画像×文字の処理が脳内にされるため、記憶定着に適しており、SNSのシェア機能を使った拡散力や表現の仕方も無限大。マーケティングとの相性はバツグンである。ここ半年で取引社数も大きく伸びている」と話す。
いわゆる「ギャグ漫画」でおなじみのやしろあずき(フォロワー数20万)のように、「紙媒体での連載を目指すよりも、SNS上で影響力をもってインフルエンサー的に活動していく漫画家もいる」と髙橋氏。
スポンサー企業は幅広く、「丸美屋食品様では漫画家が昔から食べているオリジナルレシピを題材にした事例や、資生堂様の商品がきっかけとなり、気になる異性と発展する胸キュン漫画にして数千回リツイートされた事例が、ファン獲得のきっかけとなった」と企業から大いに喜ばれたことを語った。「作家の持つ創造性と作家自身のフォロワーが期待していることに寄り添った、ユーザーに本当に刺さる漫画コンテンツを一緒に創っていきましょう!」と締めくくった。

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