フェイスブック ジャパンは11月1日、東京・渋谷ヒカリエにて「Instagram Day Tokyo 2018」を開催した。Instagramの最新のユーザー動向から企業の活用事例まで紹介された本イベントのサマリーを紹介する。

パネルディスカッションではKDDI、花王それぞれの目的に基づいた、Instagramの活用法について紹介された。
購買に近い意思決定にも機能 最先端企業の活用ケース
「Instagram Day Tokyo 2018」では、この会場で初めて日本におけるInstagramの月間アクティブアカウント数が2900万を突破したという事実がフェイスブック ジャパンの長谷川晋代表取締役の口から発表された。その他、日本ならではのユーザー行動特性として「ハッシュタグ検索の多さ」にも言及。検索回数は、世界平均の約3倍で日本のInstagramユーザーが能動的に情報収集をしている様子が見えてくる。
24時間で消えるため、気軽に写真・動画を投稿できる「ストーリーズ」の日本ユーザーによる投稿件数もこの2年で20倍に増え、デイリーアクティブ利用者の70%がストーリーズを利用している。長谷川氏はこうしたユーザー動向の変化に合わせて、Instagramを使った広告商品も拡充しており、「フィードへの出稿だけでなく、ストーリーズ広告、さらにEC購入や飲食店の予約まで、導線をシームレスにつなげる機能も拡充。フルファネルのマーケティングに対応できる体制が整っている」と説明した。
本イベントには、Instagramをマーケティングプラットフォームとして先進的な活用をするクライアント企業として花王の広末守正氏、KDDIの井上慎也氏が自社の取り組みを披露した。
KDDIでは「au学割キャンペーン」において、マス広告のリーチ補完を目的にInstagram広告を活用。FacebookとInstagramに広告を出稿した事例を紹介した。結果は、FacebookとInstagramに出稿した広告の約半数のインプレッションが、テレビを全く見ていない層、テレビの視聴が少ない層にリーチできたことを検証できたという。
花王ではヘアケアブランドのメリット ピュアンでInstagram広告を利用。広末氏は「Instagramを積極的に活用しようと思ったのは、ユーザーが新しい出会い、ワクワクを求めて訪れる場所だから。Instagram上での商品との出会いは、お客さまにとって良いブランド体験になると考えた」と話す。
続いて、キリンの松尾太郎氏が登壇。キリンビバレッジでは2016年の冬の「午後の紅茶」のキャンペーンでInstagram広告を活用。事後の調査の結果、「Instagramは特に購買に近い部分の意向形成に貢献することがわかった」(松尾氏)という。
イベントを通じて、Instagramがマス広告のリーチ補完のみならず、新しいワクワクを求め、能動的にユーザーが情報収集する場だからこそ興味を喚起し、さらにユーザーの購買をはじめとしたフルファネルのマーケティングに活用される最新の動向を感じられるイベントとなった。

フェイスブック ジャパン
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