ここではデジタルマーケティングに精通する3人のプロフェッショナルが、普段、使っている用語の解説や言い換えのアイデアを紹介。用語を知らない方はもちろん、すでに知っている方でも新しい発見があるのではないでしょうか。
Commentary by IWATA
コンテンツマーケティング
情報をお客さまに届ける際に注意することとして、"伝える"と"伝わる"があります。コンテンツマーケティングは、情報が"伝わる"ためのひとつの手段です。例えば、「この水、100円です」と広告で"伝え"続けても、目新しい情報ではないので、どれだけお金を投下して広告(伝える)をしても、多くはスルーされてしまいます。対してコンテンツマーケティングでは、お客さまの興味関心のある"話題"に商品の特長や価値を掛け合わせて発信するため、スルーされることなく自分ごと化してもらいやすくなり、情報が"伝わる"のです。
純広告
広告主がメディア・枠・期間を指定し、買い切る形で出稿する広告形態です。価格や出稿先メディアが常に変動する運用型広告とは対極にある広告です。昔はメディアガイド本というものがあり、「◯◯のここの枠がいくら」など各メディアの広告メニューやメディアの特性が分厚い本にまとまっていました。そしてメディアプランナーがそれを見て最適なメディアを組み合わせて選ぶという時代でした。昔からある従来の広告形態ですね。
CPA【Cost Per Acquisition】
獲得にかかった費用のことで、"獲得"は「予約の発生」「商品が売れる」など企業により設定が異なります。Webマーケティングでは、主に「獲得件数(売上)を増やす」「CPAを下げる」という2つのKPI(重要業績評価指標)を改善する活動を行います。CPAを下げつつ、件数が増えることが理想ですが、企業によってはCPAに上限を設定し、予算を追加しながら件数を最大化する運用をしていたり、限られた予算枠内で件数を最大化するためにCPAを最小化したりと、さまざまな運用の切り口があります。
SEM【Search Engine Marketing】
お客さまが検索したキーワードに対して、企業が広告を出す「検索連動型広告」です。企業で予め設定したCPC(1クリックにかかる費用)やCPA(1獲得にかかる費用)に合わせて運用ができ、スマートフォンが浸透した今でも効果が出ています。なぜなら、検索するという行為は今「それ」を探している、つまり欲しいという気持ちが一番高まっている瞬間であり、商品やサービスを提案するにはベストなタイミングで広告が出せるからです。特にECサイトを運用している企業であれば、ぜひ実施を検討すべきでしょう。
オウンドメディア
企業が自ら企画運営して情報発信するWebサイトのことです。注目される理由のひとつは、広告の掲載先であるWebメディアがソーシャル/キュレーションメディアの伸長により、以前よりも集客力が低下しているからです。企業が自分たちのペースでソーシャルやキュレーションメディア上で自社記事の拡散を狙った情報発信ができ、拡散される際にも自社の名前で広めることができます。コンテンツの制作費はかかりますが、アーカイブ化されSEO対策にも効果が期待できるという利点もあります。

LINE Financial
金融事業本部 Marketing Communication
チームマネージャー
岩田慎一氏
ソフトバンクモバイル(現:リアライズモバイル)、三井物産VIXIAを経て、2011年ライフネット生命保険に入社。マーケティング部長として広報、広告、ウェブを統括。2018年10月LINE Financialに入社。金融事業全体のマーケティングを担当。現職。
Commentary by AKIMOTO
LP【Landing Page】
ランディングページと呼ばれる集客専用のページのこと。自社サイトと異なり1ページ、もしくは数ページで構成されているため、ユーザーに自社サービスや製品を訴求しやすいです …