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クリエイティブの「種」、のようなもの

大切なのは想像の質と量ーすぐ、そこにある未来

小助川雅人氏(資生堂)

人々の心を揺さぶり、行動を喚起することを目的とする「広告」。まだ誰も見たことがない新しい表現を通じて、自社ブランドの魅力を強烈に訴求することを求められるインハウスクリエイターは、日々、どのような物事からインスピレーションを得ているのでしょうか。資生堂 クリエイティブ本部の小助川雅人氏が、「広告」の枠組みにとらわれず「気になった」ものを毎回セレクトし、クリエイティブワークに生かせそうなポイントを考察します。

10月の半ばに米・シリコンバレーを訪れた。GoogleやFacebookをはじめ、さまざまなベンチャー企業の視察、現地のスタートアップとのミーティングのための出張だった。日本へ帰る飛行機の中で、見た映画が『ブレードランナー』。そのオープニングにハッとした。舞台は2019年11月。つまり来年の11月なのである。調べてみれば『ブレードランナー』が制作されたのは1982年だった。

映画の設定と今の世界では何が違うのだろう。私はそんな視点で見直してみた。オープニングではL.A.のきらびやかな夜景を切り裂くように移動する小型の乗り物が現れる。空飛ぶ自動車だ。こんな乗り物はまだできてないな、と思う。

尋問の場面では、瞳孔の動きを検知するフォークトカンプフマシンという一種の嘘発見器が使われている。そんなものの存在も、今のところ聞いたことはない …

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