日本市場における提携を強化し放送局向けのサービスを開始
米国に本社を置き、動画広告配信プラットフォームを提供するSpotXが、日本市場におけるビジネスを加速させている。提携する電通グループのサイバー・コミュニケーションズ(CCI)と2018年8月より、日本国内放送局へ動画配信プラットフォームの提供を開始。また9月からはCCI、電通、電通デジタルとともに、インストリーム動画広告において媒体とコンテンツを厳選した上で配信できるインストリーム運用型広告サービス「Premium Viewインストリーム広告」の提供をスタートさせた。
SpotXの動画広告配信プラットフォームは、通常の動画配信からプログラマティック配信まで対応。広告枠を提供するメディア側が予約販売かプログラマティックでの取引を選び、また組み合わせることで、広告収益の最大化実現を支援してきた。また動画広告の配信先として、米国で特に盛り上がっているOTTサービスやアウトストリーム動画にも対応している。
同社の創業は2007年。米国コロラド州でMike Shehan氏が設立した。現在ではニューヨーク、ロンドン、シンガポールなど世界各地に24カ所の事務所を持ち、東京オフィスの開設は2017年。従業員総数600人のうちアメリカ国内にいる200~300人のほとんどはエンジニアリングの開発チームで構成されている。同社はまた2014年から欧州最大のトップメディアグループRTLの傘下にあり、2017年からは100%子会社となっている。
ライブコンテンツにおける動画広告の配信にも対応
11月に日本の放送局を中心としたメディア企業が集まるセミナーでの講演のために来日したMike Shehan氏。同氏は、日本よりも進んでいると言われる米国・放送局の動画広告ビジネスについても、言及した …