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デジタル時代におけるブランドビジネスのアップデート

社内意識が変わらないとデジタル化は実現しない! 従業員意識をアップデートするには?

吉屋智章氏(元ロクシタンジャポン)

価格や機能の差を超え、ブランド力が重要要素となるブランドビジネスの世界。その世界において、デジタルテクノロジーはどう活用できるのか。定量化しにくいブランド力をデジタルテクノロジーの活用によって現代に合わせたアップデートをしていく戦略を全6回で解説します。

社内の意識が変わらないとデジタル化は実現しない

本連載の第1回から第3回まではCRMやソーシャルリスニングなど、デジタルマーケティングやデータ活用の手段・手法を、ロクシタンの製品や広告クリエイティブなど、各ビジネスの局面にどう落とし込んでいったかについて説明をしました。今回は、各局面におけるデジタル活用の根底にある、従業員意識の変革について説明したいと思います。

従業員の意識が変わらなければ、どれだけ素晴らしいテクノロジーを導入しても成果を上げることは難しいといえます。ロクシタンのケースで、どのように社内の意識が変わっていったのか、紹介をしていきます。

まず私が恵まれていたと思うのは、ロクシタンは会社として積極的にデジタルによる組織変革を促そうとしていたことです。なぜGoogleやFacebookなどの企業が起こすことができたディスラプションを我々ロクシタンが起こすことができないのかという疑問を前提として持っていた。これは、ブランドビジネスの企業においては珍しいことだったのかもしれません。特に本国にいるオーナーを中心に本社マネジメント陣は、真剣にこのテーマについて議論をしていました。

そこで私たちもディスラプションを起こした彼らから積極的に学ぼうと考えました。具体的には、本社マネジメント陣とローカルの意思決定者を招き、シリコンバレーや中国への視察ツアーを開催。最先端のビジネスモデルや、そこにおけるマネジメントの在り方に触れることで具体的に明日から自分たちの会社で何ができるか、気づきを持ち帰りました。

単にGoogleなどのオフィス見学をするだけではなく、会社によっては先方のCCO(Chief Culture Officer)を囲み、疑問をぶつけ、自分たちはどう変わっていくべきかについて議論をしたこともありました。

その成果として、分かりやすく変わったところでいうと、まず会社のCOOが世界中の従業員と直接、対話する機会をつくるAll handsの設定がされました。さらに当時は社外からのアクセスを安全に行うための、VPNが例外対応だったのですが、前提対応になるなどリモートワークを推進するための環境整備も進みました。

その他、深いところではアプローチや考え方の起点としての"デジタライゼーション"を推進することが浸透していきました …

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