100年以上続く老舗刃物メーカー 社名イメージの希薄さが課題
貝印は、貝印公式SNSアカウントをフォローし、貝印商品を見つけて投稿またはシェアすると商品が当たる「『#隠れKAI』を探せ!キャンペーン」を実施した。
同社は2018年に創業110周年を迎えた老舗の総合刃物メーカーだ。商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を担う唯一の刃物関連メーカーとして世界約90カ国の国と地域に事業を広げている。「旬」や「関孫六」などに代表される包丁のシリーズや、女性用使い捨てカミソリ市場で高いシェアを誇る「Pretty」シリーズなど、どの家庭にもあって当たり前と言えるほどになっている。
しかし生活に溶け込むがゆえの悩みを抱えていたと貝印 広報宣伝部の藤野倫氏は言う。「快適な暮らしに欠かせない刃物を中心に約1万アイテムを展開しているので、必ずと言って良いほど自宅や身の回りに貝印のアイテムがあるはずなんです。でも消費者の皆さまにとって、『貝印』の製品であるというイメージがなく、印象が薄いのではないかと感じていました」(同氏)。
そこで、貝印のアイテムに施されている「KAI」というロゴを見つけて投稿するキャンペーンを企画した。「普段は意識しづらい貝印の存在に改めて気付き、実は生活のそばに貝印があることを知ってもらうとともに、関心や愛着を持っていただきたいという願いを込めて本キャンペーンを企画しました」(同氏)。
消費者のエピソードが社内を活性化した
キャンペーンでは、身近に隠れる「KAI」マークを探してInstagramやTwitterといったSNSに投稿してもらう仕組みとして「#隠れKAI」というハッシュタグを設定した …