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フランス消費トレンド

異文化コミュニケーションのツボ 「フィードバックの仕方」には違いがある

山本 真郷氏/渡辺 寧氏

ファッションを中心とした新しいライフスタイルの発信源である、フランス・パリ。パリに駐在する日本人マーケターが街中で見つけた、新しいトレンドを紹介。トレンドをマーケティングと異文化理解の2つのフレームから読み解きます。

問題点をストレートに指摘 フランス流のフィードバック

海外において部下のマネジメントに携わると、初めは誰しもが「文化の違い」に戸惑うものです。本連載の10月号の記事では日本とフランスにおける「就業時間」に対する認識の違いについて触れましたが、部下とのコミュニケーションの取り方も大きく異なります。今回はその最たるものとして挙げられる「フィードバックの仕方」についてご紹介します。

仕事における有効なフィードバックとは、スタッフに業務の成果や行動に対する評価結果を伝えた上、本人のモチベーションを高め成長を促すものです。一方で、やり方を間違えればスタッフのやる気が削がれ、ひいては組織全体にも影響を及ぼしかねないため、フィードバックの仕方には細心の注意を払わなければなりません。それが異文化環境であれば、なおさらです。

先日、FUJIFILM France現地スタッフの考課面談(ボーナスの査定目的)を、フランス人幹部に協力してもらい実施しました。ひとり目の面談相手は、数字目標は達成したものの、チームのマネジメントがおろそかになっていたプロダクトマネージャー(PM)でした。

面談が始まると、フランス人幹部は業務成果の評価を事実に則して淡々と説明した後、「君は部下のマネジメントがまるで、できていない。給与に見合った役割を果たせないなら、君の守備範囲を見直させてもらう」と単刀直入にネガティブ・フィードバックを行いました。すると、そのPMは眉をひそめることもなく「すぐに改善しますので、ご安心ください」とさわやかに答えて退出していきました …

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