自主プレゼンはクライアントへのエール 大切なのは「魅力の『再』発見」
提案に際して、クライアントの真の課題(イシュー)を発見することは重要です。しかし実際問題、オリエンもファーストパーティーデータもなしでクライアントも目から鱗の真の課題を発見することは難易度が高い。そこで、自主プレゼンで「真の課題の発見」より大事なのは、第三者の立場からの、クライアントの企業・ブランド・商品・サービスの「魅力の(再)発見」だと思っています。
宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本
回答者
ピースグラフィックス
平井 秀和 氏
まず商品自体の話になりますが、既存ブランドは会社の売上を支える屋台骨になる場合が多く、新規ブランドは商品自体が画期的・挑戦的な場合が多いです。そこでパッケージについてですが既存の場合、既にファンになっている人を裏切らず新しいファンを取り込む新鮮さを加えるのが理想です。
新規はいずれ定番になることを期待される場合と数年の流行り物を狙う場合で違いがあります。定番になることを期待する場合、ロングライフなデザインや既存ブランドにも似た考え方、例えばちょっと落ち着いたデザインや王道なイメージにするなど。逆に数年・数ヶ月の寿命でも良いなら登場感の強いデザインや流行のスタイルも良いと思います。いずれにしても新規の場合は、会社に新鮮なイメージを加えることができる良いチャンスになると思います。
リリース前では競合商品も並べた陳列棚に置いてみたり、店頭の画像に当てはめてみるなどして見た目の検証を行います。ターゲットを呼んで聞いてみる方法もありますが、顧客が実際にはお金を払わないという状態でのリサーチは参考程度かなと思います …