
「スマートカウンセリング」を活用すると、端末を使って、手軽に顧客情報を把握し、接客に生かせる。
無人化推進の波の中であえて人による接客にこだわる
人手不足や人件費高騰への対応が必要とされている国内の小売業において、いま無人店舗の実証実験やセルフレジの導入などが進んでいる。
「無人化」の方向で進む小売業界において、あえてドラッグストアでの「人による接客」にビジネスチャンスを見出したのが、リテールマーケティングワンだ。「ドラッグストアはディスカウントストアであることのみが、強調されるが地域においては特に健康相談の窓口ともなっている。高齢社会を迎え、ドラッグストア店頭における接客が新しい価値を生み出す可能性は大きい」と同社、代表取締役社長の渡會公士氏は語る。
「ドラッグストアのみならず他の分野でも、接客カウンセリングが求められる時代が来ている」と、同社が接客の時代を見据えたサービスを展開する理由を話す。
リテールマーケティングワンが提供する化粧品接客支援のプラットフォーム「SmartCounseling(スマートカウンセリング)」は、ドラッグストアの店頭において、購買履歴とカウンセリング履歴に基づき最適な商品を勧めることができる仕組みだ。顧客情報はクラウド上で統合管理され、誰でもワンタッチでデジタル化された顧客台帳から情報が取得できるシステムを採用している。そこでメーカーから派遣されている美容部員でなくとも、顧客に対して3~5分のライトカウンセリングを行うことが可能となる。
このライトカウンセリングの徹底により、「顧客の維持・育成・獲得ができ、化粧品の購入客数や客単価のアップを目指せるほか、デジタル化された顧客台帳により、顧客情報のセキュリティ強化が可能になる」(渡會氏)という …