前回は激変する市場環境において、日本企業がグローバルで通用するブランドを育んでいくためには、ブランドにストーリーが必要であることをお話しました。今回はブランドのストーリーを有効にする「BRAND+ing」の考え方と具体的な手法について解説していきたいと思います。
ブランドは自らが変わりながらも、変わらない価値を提供しなければならない。この難しい課題に向き合う上で、要となるのが消費者を引き込み、共鳴させるブランドのストーリーです。私たちブランディング会社の仕事の中心は、魅力的なブランドストーリーをつくり上げることといっても過言ではありません。確固たるストーリーは、組織の内外に存在する複数のプラットフォームで展開されても機能し、ブランドの一貫性を生み出します。
それではブランドの一貫性はどのように導き出されるのでしょうか。有効となるブランドの6つの原則という観点で見ていきましょう。
①適応性:Adaptive
一貫した姿勢を保ちブランドガイドラインを遵守することは必須ですが、そのルールに縛られてはいけません …
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