若手コピーライターの登竜門とも呼ばれる「宣伝会議賞」。その最高賞であるグランプリの受賞者には受賞後、どのような変化があったのでしょうか。グランプリ受賞は果たして人生を変えたのでしょうか。第52回「宣伝会議賞」でグランプリを受賞した田辺ひゃくいちさんに、受賞から3年経ったいま、正直な思いを聞きました。
―グランプリ受賞後に、何か変化はありましたか?
自分の文章や言葉で生きていく人生を諦めかけたときにグランプリを受賞して、「もう少し頑張ってみなよ」と背中を押されたような気がして。それを真に受けて今に至ります。
ずっとあがいてきた私を「絶対に大丈夫」と根拠なく支え続けてくれた妻もグッと喜んでいました。本当はずっと不安だったんでしょうね。
―グランプリ受賞には、どんな意味がありましたか?
宣伝会議賞のグランプリなんて獲っても意味ないですからねと、とあるコピーライターの方々からはバカにされたりなんかもして。これじゃあ受賞というか「受難」じゃないかと思うこともありました …
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