広告マーケティングの専門メディア

           

広告ビジネス2.0 広告、メディア、クリエイティブのアップデート

インターネット広告が浸透する時代に、必要な「広告」メディアの定義

植村祐嗣氏(日本インタラクティブ広告協会)

「デジタル時代になり、『広告』の定義が曖昧になった」と話す日本インタラクティブ広告協会(以下、JIAA)の植村祐嗣氏。その広告市場の規模から第5のマスとも言われるインターネット広告だが、その活用に際しては従来のマス広告とは異なる注意点が必要だと指摘する同氏が、そのポイントを語った。

20世紀は狭い意味での「広告」、「販促」、そしてそれらを合わせた、広い意味での「広告」の意味を皆が分かっていたのではないかと話すのは、JIAAの植村祐嗣氏だ。しかしネット広告が急速に浸透したことで、広告メディアと販促メディアの垣根が曖昧になり、その環境が昨今のネット広告におけるブランドセーフティの問題などにつながっている。植村氏は「今改めて、広告活動の定義が必要ではないか」と指摘する。

「電通発表の『日本の広告費』の分類は大きくはマスコミ4媒体、プロモーションメディア、そしてインターネット広告費から構成されている。1兆円を超える市場規模から『インターネットはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌に次ぐ5番目の"マス"ですよね?』と言われることもあるが、それは違う。確かにインターネット広告費の半分程度は、マス媒体と同様の機能を果たすメディアに当たるかもしれませんが、残り半分は販売促進効果のあるプロモーションメディアだったりする …

あと57%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告ビジネス2.0 広告、メディア、クリエイティブのアップデート の記事一覧

データ利活用に際しての消費者と企業の信頼関係を考える
広告があることで存在してしまう世界に、企業はどう向き合うべきか?
インターネット広告が浸透する時代に、必要な「広告」メディアの定義(この記事です)
企業の「存在意義」に向き合う、広告・コミュニケーション部門の役割
パーソナル化への対応、進むデジタル+データで変わる紙メディア
デジタルが塗り替えるOOH─進化するアナログメディアの今
ラジオの追い風となる? デジタルオーディオアドの可能性─進化するアナログメディアの今
広告なしでメディアは成り立つか? テストする女性誌『LDK』の挑戦
民放キー局、マーケティング担当座談会「僕たちが考えるこれからのテレビ」
人にしかできないことは何? AI時代のコピーライターの仕事術
「ファンベース」から考える広告、広告会社の果たすべき役割とは
パーソナライズが進む時代に 広告、メディアはどこへ向かう?
マスとデジタルは「&/or」の関係 デジタル時代の広告クリエイティブ
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する