2013年「テストする女性誌」として創刊した『LDK』。当初7万部だった発行部数は出版不況の中でも部数を順調に伸ばし創刊から5年後の今、15万部となっている。広告がないメディアは成り立つのか、広告が本来あるべき姿とは?『LDK』の編集統括に聞いた。
商品を実際にテストする女性向け情報誌『LDK』。読者に代わって商品のテストを行い、その商品を「お勧めできる」「お勧めできない」と明確な根拠を示しながら判定する、この月刊誌には、広告が入っていない。
「当社の社長で創刊編集長の西尾崇彦が、モノを買う指標がなさすぎるのではないかという気付きを基に刊行したそうです。情報は溢れている時代ですが、だからこそ商品をテストして、その結果を示すメディアはこれからの時代、支持されるのではないかと思い2013年に創刊しました。その際、雑誌のコンセプト上、『広告は入れない方が都合が良い』との判断があり、現在の形に至っています」と『LDK』統括編集長の木村大介氏は経緯を話す。
広告を入れないため、『LDK』ではメーカーとの取引が発生しない。木村氏は「広告を入れてしまうと、どうしてもクライアント目線の部分が出てきてしまいます …
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