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D&ADアワード受賞作品に学ぶ 新たな顧客体験を生むアイデア

D&ADアワードは、その審査の厳しさなどから、クリエイティブ業界に大きな影響を持つ広告賞のひとつ。ロンドンに拠点を置く非営利団体D&ADが、デザインと広告の独創性を支援するために主催する。今年、日本の受賞数は米国、英国に次ぎ3位だった。4月に発表された各国の受賞作品から、その一部を紹介する。

01 ブランディング部門:Host/Havas
「波に消える足跡以外は残さない」パラオ入国の誓い

Palau Legacy Project 「Palau Pledge」

D&AD賞の最高賞ブラックペンシルは、その分野で新たな道を切り開いた作品に贈られる。2万点以上の応募作品から今年、「Fearless Girl」、P&Gの「It's a Tide Ad Campaign」と並び、太平洋の小国パラオのプロジェクトが選ばれた。

昨年12月、パラオは世界で初めて環境保護のために入国に関わる法律と手続きを変更した。新しい入国スタンプはちょうどパスポート1ページに収まる大きさで、パラオ入国のための誓約文を記す。

「パラオの皆さん、私は客人として、皆さんの美しくユニークな島を保存し保護することを誓います」「自然に消える以外の痕跡は残しません」。

スタンプは英語の他、中国語、日本語など多言語で用意され、入国者は自分のパスポートに押印されるこの「パラオ誓約」を読み、その場で同意のサインを求められる。パラオに向かう到着機の機内では、同誓約の背景を伝える動画が流れる。水を汚し、さんご礁を踏み荒らす「巨人」が、同国の子供たちに諭され自分の行動を見直すというストーリーだ。

大小200あまりの島々で構成されるパラオの人口は、約2万人。そこへ毎年、15万人以上の観光客が訪れる。今回のプロジェクトは、こうした人びとへ同国の環境保護のメッセージを伝えるため、パラオ政府、オーストラリアのコミュニケーションエージェンシーHost/Havas、地域団体のパラオ・レガシー・プロジェクトが共同で実施した …

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