ロボットに服を着せるという独自の発想と、日本の縫製技術とハイテクを融合し、ロボット業界に新風を巻き起こす男がいる。彼が目指すのは人間とロボットが共存する社会だ。

ロボットと人間が共存する未来社会に、ロボットのユニフォームは欠かせない。
様々なプレイヤーがAI・ロボットと共存する未来を模索し、新事業を展開する中で、世界初のロボット専用アパレルブランドとして注目されるのが「ROBOUNI(ロボユニ)」だ。開発者は、ホテルやレストランを対象としたユニフォームメーカーの執行役員を経て起業した、Rocket Road代表取締役の泉 幸典氏。
「AIやロボットなどのテクノロジーが台頭する今、AIやロボットより"差別化できる"人間は評価されるが、そうでないと仕事を奪われる。そういう意味でテクノロジーは脅威だと、私は以前、決めつけていました。しかし、AIやロボティクスに関わる調査をし、私の見解は180度変わりました。彼らは人間の能力がいかに優れているかを明らかにし、人間の役に立ち、人間と共存する未来社会をつくることがAIやロボットの使命だと教えてくれたのです」。
泉氏は、すでに量産化されている一部のヒト型ロボットを既成概念にとらわれない目で捉えてみた。すると、どのロボットも見かけは同じで、無機質な表情に見えたという …
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