将来を生きる子どもたちに、思考力の必要性がより求められる現代。ソニーグループで教育分野の事業を手掛けるソニー・グローバルエデュケーションは、早くからロボットを使ったプログラミング教育を推進しています。学校を離れた家庭や塾での教育と消費の観点から、新・子育て世代の特徴を考えます。
モノづくりの経験を全ての子どもに 創造力育成のための学習キット
2020年に小学校にて必修となるプログラミング。すでにプログラミング教室に子どもを通わせる親も増えており、これからの時代を生きる、子どもたちに必要な基礎スキルとして注目を集めている。
こうした流れの中で、家庭でもプログラミングを学ぶことのできる教育サービスが登場している。そのひとつが、ソニー・グローバルエデュケーションが提供するロボット・プログラミング学習キット「KOOV™(クーブ)」だ。
「クーブ」は、ブロックや電子パーツでかたちをつくり、プログラミングで自由な動きをつけることができる学習キット。子どもたちのかたちや動きの欲求に対し、実際に手を動かして試行錯誤を繰り返すことにより、創造力や課題解決力を育てようと開発された製品だ。
「当社では早くから、世界中の人と算数の思考力を競う"世界算数"といったオンラインコンテストや、インタラクティブに楽しめる日々学習教材の展開など、思考力を重視したサービスを行っています。その流れの中で、"モノ"として目に見えるかたちや動きで表現し、またそれを他の子どもたちに伝えるために必要な思考力を育成したいという理由から、この製品が生まれました」と同社 未来教育事業部 KOOV開発責任者 佐々木武彦氏は企画背景を話す。
「クーブ」のターゲットは8~13歳。教育感度の高い家庭や、塾などの教育機関の両方で利用されている学習キットとなっている。カラフルな半透明ブロックを使い、男女問わず楽しんでもらえるように工夫している。
「プログラミングは難しいというイメージを持たれがちです。プログラミングの学びの中でつくっていくロボットについても、見た目だけで好き嫌いが分かれてしまう恐れを考慮し、動物や楽器、乗り物など親しみやすいモチーフを選んでいます。プログラミングを始める際のハードルを下げることが目的です」と話すのは、同社 未来教育事業部 マーケティングスペシャリストの東郷愛美氏。
また、「クーブ」のロゴや「Play. Code. Create」のメッセージにも工夫を施したという。「ロゴとメッセージには、遊びの中から学びが生み出されていくことや、自由にモノがつくれ、未来を変えていくような人材になってほしいという思いが込められています」(佐々木氏) …