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フランス消費トレンド

パリに新たな流行発信基地「nous」、キュレーションのスペクタクル

山本真郷、渡辺寧​

ファッションを中心とした新しいライフスタイルの発信源である、フランス・パリ。パリに駐在する日本人マーケターが街中で見つけた、新しいトレンドを紹介。トレンドをマーケティングと異文化理解の2つのフレームから読み解きます。

「Colette」の閉店 トレンドの終わりと始まり

昨年末、パリを駆け巡ったビッグニュースと言えば、ひとつに老舗コンセプトストア「Colette」(コレット)の閉店が挙げられるでしょう。1997年のオープン以来、20年に渡りパリのファッションシーンを牽引し、その優れた編集力で世界中の感度の高い方々から支持を得ていました。

中でも、無名クリエイター(ストリート)とハイブランド(ラグジュアリー)の商品を分け隔てなくセレクト・融合させる独自のキュレーションは、シーンと人々のライフスタイルに多様性をもたらしました。私もずいぶんと仕事でお世話になったので、ひとつの時代の終焉を迎えたような感覚を覚えました。

まだColette閉店の喪失感が漂っていた今年1月初頭、Chanel本店などが並ぶカンボン通り48番地(元Colette所在地から徒歩圏内)に行列ができていました。Coletteのハイテク機器・時計部門の責任者であったセバスチャン・シャペル(Sébastien Chapelle)氏が元スタッフらと新たなコンセプトストア「nous」(ヌー=私たち)をオープンさせたのです。

nousをオープンした、セバスチャン・シャペル氏。

「コンセプト」からの解放とクリエイティビティ

店名は、自分たちを取り巻くコミュニティを大切にしたいというモットーから<私たち>と名付けられています。取り扱いアイテムは、ハイテク機器、時計、書籍、ストリートウェア、スニーカーなどColetteを彷彿とさせますが、より都会的でストリートカルチャー色を強めた印象です …

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