脚本家、野木亜紀子氏が考える その時、そのメディアごとのテーマ設定の重要さ
テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の続編が2021年1月2日に新春スペシャルとして放送される。『逃げ恥』をはじめ、数多くのドラマ・映画の脚本を手掛けてきた野木亜紀子氏は、現在の広告コミュニケーションをどのようにとらえているのだろうか。
2008年に米国シアトルで行われた「ラテアート ワールドチャンピオンシップ」でアジア人初のチャンピオンとなった澤田洋史氏。現在、米国の激戦区で現地の方に親しまれるカフェを営んでいる澤田氏に、バリスタとしての挑戦やこだわり、米国のカフェで日々行われるコミュニケーションについて聞きました。
澤田洋史(さわだ・ひろし)さん
米国シカゴ「sawada coffee」「sawada matcha」のオーナーバリスタ。2008年に米国シアトルで開催された「ラテアート ワールドチャンピオンシップ」において歴代最高スコアでアジア人初の世界チャンピオンとなる。2011年、世界でもっとも権威あるコーヒー専門誌「バリスタマガジン」(米国発行)の表紙をアジア人初で飾り、2012年には「ニューズウィーク」誌の「世界の頂点を極めた日本人」に選出される。2015年、米国シカゴに「sawada coffee」、2018年、「sawada matcha」をオープンする。今年2018年の秋には、「sawada coffee」を米国ニューヨークにオープン予定。
米国シカゴで「sawada coffee」のオーナーバリスタを務める傍ら、2月26日には2号店として「sawada matcha」をオープンするなど、活躍の幅を広げる澤田洋史氏。米国では店舗の経営をしているが、日本では自身の店舗は持たない活動スタイルで、昨年はマンダリン オリエンタル 東京のコーヒー監修や、原宿にあるニューバランスのフラッグショップにおけるカフェのプロデュースなど、幅広くカフェ事業のプロデュースを手掛けている。
今年の2月にシカゴにオープンした「sawada matcha」では、抹茶とほうじ茶をメインに扱う。なぜ、バリスタの澤田氏が日本のお茶に着目した店舗をオープンしたのだろうか。その理由は、2015年にオープンした「sawada coffee」のメニューにある。
澤田氏はコーヒーメニューだけでなく、日本人だからこそ手掛けることのできる、日本をイメージしたメニューを提供してきた。そのメニューのひとつとして抹茶とエスプレッソを混ぜて迷彩柄にした"ミリタリーラテ"や、ほうじ茶にエスプレッソを加えた"ブラックカモフラージュラテ"を加えたところ、1日の全体の売上およそ600~700杯のうち、約3分の1を抹茶とほうじ茶のメニューが占めるほどの人気があった。当時シカゴにはまだ抹茶とほうじ茶をメインで取り扱っている店舗がなかったため、「sawada matcha」のオープンを決めたのだという …