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宣伝会議賞

第55回「宣伝会議賞」贈賞式レポート【4】─シルバー・ファイナリスト18作品、発表

【シルバー受賞7作品】

キッコーマン【キャッチフレーズ】

国境を超えておいしさの出会いを広げ続けるキッコーマンの企業広告

シルバー

魚の生肉を、刺身にしたのは、しょうゆです。

アドパブリシテイ
古川弘樹(48歳)

今回の受賞作品をぼーっと眺めていて、あらためて気づいたこと。醤油とコピーは似ています。とても似てると思います。「食材」にひと差し加えて、「料理」にしてしまうのが醤油です。「製品」に一行添えて、「商品」にしてしまうのがコピーです。どちらも私たちの日常生活に欠かせません。どちらもいろんな種類があって、いろんな味があります。どちらをつくるのも、職人の仕事です。だからどちらも、技とか、経験とか、思いとかが、死ぬほど大事です。

コピーライターという肩書きをいただいてから、なんと27年。初めてメディアに載った小さな求人広告が、今も引き出しにしまってあります。あのときの一行。今は恥ずかしくて、とても人に見せられない一行。でも、あの一行があったから、この一行があるんだと思います。

贈賞式後の懇親会で、すごい熱量でコピーを語る若きファイナリストのみなさん。みなさんを見ていたら、胸騒ぎがするんです。心から尊敬します。そしてやっぱり、まだ負けたくないんです。だから、頑張ります。やや遅咲きのオールドルーキー。クライアントの「醤油」になって、美味しくすることが、当面の目標です。この度は本当にありがとうございました。


キヤノンマーケティングジャパン【キャッチフレーズ】

キヤノンの一眼レフ「EOS Kiss X9」で、わが子を撮りたくなるアイデア

シルバー

子供の悔し涙は、遠くから撮るのが愛だと思う。

コンデナスト・ジャパン
幸田絵美(35歳)

贈賞式で名前が呼ばれた時、コピーを書きながら「これできちんとつたわってるのだろうか」、と不安で何度も書き直し、でもとても楽しくてしかたなかったことを思い出して、驚きと嬉しさでいっぱいになりました。今回のコピーは、子供の運動会でリレーで負けてしまい、悔し涙を流している男の子がお父さんとお母さんに声をかけられても、なにも話さず泣き続ける様子を見たことがきっかけで書きました。

親は子供がつらい時や泣いている時には近くにいて支えてあげられたらと思うものですが、子供はいつの間にか成長していて、自分自身で悔しい気持ちを受け止めようとしたり、親にさえそんな気持ちを話したくなくなるときがくるのだと思います。そんな時に親ができるのは、ただそっと遠くから見守ってあげることなのではないかと思いますし、写真を撮るときには、そっと遠くから見つめるような気持ちで子供の成長を撮ってあげられたらという思いで書きました。

最後になりましたが、選んでくださった審査員のみなさま、協賛企業のみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!


サントリー【キャッチフレーズ】

デカビタCが飲みたくなるようなキャッチフレーズ、ラジオCM

シルバー

おじいさんは山へクライミングに、
おばあさんは川へラフティングに行きました。

会社員
三上佳祐(29歳)

選んでいただいた審査員の皆さま、心より御礼申し上げます。そして、ファイナリスト選出のお電話をいただいた宣伝会議の担当者さま、私のアホなコピーを電話口でしっかりと読み上げていただき、ありがとうございます。嫌な仕事だったかと思います。正直なところ、選出されたコピーは、一次審査を通過すれば儲けものぐらいに思っていたので、このような予想外の結果は、嬉しい反面、まだまだコピーを見る目がないのだなと実感する出来事でした。本当に幸運に恵まれた結果です。

ファイナリストの方々のコピーは、どれも素晴らしいものばかりでしたので、「今回、賞に選ばれなくても悔いはない、贈賞式に来ることができただけ幸せだ」そう思っておりました。しかし、いざシルバーを受賞すると、やはりというか何というかもっと幸せでした。お許しください。一点悔いがあるとすれば、贈賞式前日、緊張のためか中々寝付けず、ニキビができてしまったことです。スター性の無さをつくづく感じました。まだまだ未熟な私ですので、今まで支えてくれた皆さまに感謝しながら、日々精進していきます。


セゾン自動車火災保険【キャッチフレーズ】

"なんとなく"で自動車保険を選んでいる人たちに、「おとなの自動車保険に加入したい!」と思わせる、キャッチフレーズ

シルバー

お客さま、このままだと、いいお客さんですよ。

フリーランス
野田正信(51歳)

13年ぶりに、シルバーをいただくことができました(当時は審査員奨励賞という名称でしたが)。ありがとうございました。もう一度ファイナリストの緊張感を味わいたいという思いで、毎年挑んできました。長く続けてきたことで人のつながりも広がり、今年の贈賞式では、以前の受賞者仲間と再会することもできました。これもまた、「宣伝会議賞」の醍醐味です。

で、これは負け惜しみでも何でもなく心底思うのですが、シルバーっていい賞ですよね。グランプリまであと少しというところまで行けたんだという達成感。でも何かが足りなかったんだという悔しさ。もっと成長しようという気にさせるエネルギー。いろんなものを与えてくれます。数年前は、アラフィフになっても続けているのだろうか?と思うときもありましたが、いい刺激をもらうことができました。まだまだ、自分の可能性を信じてみようと思います …

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