接点が持てていない層に企業のあり方や想いを届ける
米国の街の交差点、ダンスをしながらテンポよく交通整理をしている警察官の横に飛行機が登場。少し驚きながらも誘導する警察官、飛行機はその横を通りぬけ、空へと飛び立っていく。
これは、本田技研工業が2月1日からスタートしたテレビCMのワンシーン。同社の企業広告「Go,Vantage Point.」の第2弾だ。世界が多様化していく中で、相手のことを想像するためには、自分の現在の立ち位置だけに留まらず、新たな視点が手に入れられる「見晴らしのいい場所(Vantage Point)」に行こう、というメッセージが込められている。
今回の企業広告は、人気ロックバンド「ONE OK ROCK」とコラボレーションしている。「ONE OK ROCK」は日本だけでなく、米国やアジア、欧州など世界中で人気を集めているグループ。2017年7月に公開された第1弾では、同グループと映画監督の庵野秀明氏とコラボレーションしたテレビCMを公開。さらに、SHIBUYA109の屋外広告や特設サイトでカウントダウン企画を行い、ファンを中心に話題を呼んだ。
今回の第2弾は、テレビCMのサウンドエンジニアとして参画したほか、企画のために新曲「Change」を書き下ろしている。
企画を担当している同社 日本本部 営業企画部 商品ブランド課の樋口裕紀氏は、「想定ターゲットは普段、Hondaと関わりが少なく、なかなか接点が持てていない方を含めた、幅広い世代になります。Hondaという企業のあり方や想いを届けることで、ブランドへの理解と共感を促していくことが施策の出発点です」と話す …