オンライン/オフラインともに、購買時の顧客体験の質を高めることで、売上アップにとどまらず、ロイヤリティ向上、リピート利用につなげることも可能です。ここでは、思わず買いたくなるような、顧客の気持ちに寄り添った売り場デザインの実例を紹介します。
case 01 利便性価値
立地的にアクセスが容易で、駐車場も出入口がわかりやすく駐車しやすい形状で識別性もあること、また店内レイアウトが出入口に大きく表示されていたり、売り場サインもわかりやすいことが買い物をする上での利便性に関わってくる。
売り場サインが高く吊り下げられ遠くからでも識別しやすく、またイラスト表示もされていることは、外国人対応にもなる。ひとつの商品を購買検討する場合に、関連性の強い商材も近くに陳列されていれば容易に同時検討できることから、消費者視点で関連商品を同じ売り場に陳列することも有効だろう。(由良 有氏)
case 02 サービス価値
これからは、特に高齢者へのサービスが必要になってくる。レジを済ませた後にレジ袋に買い物したものを詰めるテーブルまで店員が買い物かごを持っていったり、モノによっては駐車場まで運ぶサービスも増えてきている。
また買い物の後に一休みしたり、親しい人とのコミュニケーションを図れるように売り場の一角にコミュニティスペースを設け無料でお茶も飲めるサービスを提供するスーパーも増えてきている。米国では売り場に老眼鏡を置き、陳列している商品の能書を読みやすくしている店や、レジに顧客が3人以上並ぶと新しいレジを開くことをルールにしている店もある。(由良 有氏) …