ウェブ、アプリ統合のIDでシームレスに"個客"を捉える
広告領域からマーケティング全般へ。今やデジタルの活用は、活用初期の「ネット広告」という狭い枠に留まらない進化を遂げている。2015年に誕生したSupershipも、企業におけるマーケティングのデジタル化の流れを象徴するかのように、事業内容を多角化させてきた。
「設立当初は事業の中核はアドテク領域だったが、現在は"データテクノロジーカンパニー"を標榜するテックをベースに一気通貫でデジタルマーケティングを支援できるソリューションを提供している」と同社の宮本裕樹氏は話す。
Supershipの事業の基盤になるのが、総ID数、4.6億を誇る精微な独自データで構成されたDMPだ。このユーザーデータのうち約7割をスマートフォンが占めるなど、KDDIのグループ会社であることも事業の独自性につながっている。
近年ユーザーと企業の接点は広がるばかりだがSupershipではIDをベースに、あらゆる接点で得られるデータをつなぎ合わせて、一人ひとりのユーザーをシームレスに捉えることに力を入れてきた。特に「ブラウザのCookieとアプリのユーザーIDのつなぎ込みをできる技術は当社の強み」(宮本氏)という。
広告配信時の利用に留まらない独自データの活用領域
SupershipのDMPは同社の「Scale Out DSP」とも接続しているが、独自データの活用領域は広告配信時の利用に留まらない。宮本氏は「マスマーケティングを含め、戦略プランニングの段階から相談を受ける機会が増えている」と話す …
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