「ブランドのドキュメント化」がECサイト改善の鍵になる
講演テーマ
「ブランディング」が解決する ECサイトのUX設計とパーソナライズ
登壇者
フラクタ 代表取締役 河野貴伸氏
ECサイトを中心としたブランディングを手がけるフラクタ。代表取締役の河野貴伸氏は、「いまや、ECサイトは、顧客とのコミュニケーションの最前線となった。しかし、デジタル化が進み、さまざまな手法が登場する中、ECサイトを運営していく上でどれが自社にフィットするのかわからず迷っている企業も多い。社内の限られたリソースの中で、何ができるのかを模索し、選び取っていくことが重要」と話す。
そこで重要になるのが、「UX設計」の視点だ。UX設計とは、「お客さまがどう感じるか」を考えてサービスを設計すること。その実現のために必要なのが、「ブランドのドキュメント化」だと河野氏は指摘する。すなわち、ブランドのターゲット像と、彼らに対してどんな価値を提供するかをはっきりさせ、それを資料化して全社で共有することだ。
テクノロジーは、仮説・検証・実践を最適化するための手法に過ぎないため、まず体験設計のための前提を社内で共有する必要があるという。
そのような前提の上でUX設計を行っていくためには、部門を超えたデータ共有も不可欠だ。それぞれの部門の都合よりも顧客視点を重視して、社内全体からデータを集められる体制をつくり上げることが、パーソナライズとそれに基づくUX設計において効果的だという。
また、新規事業の立ち上げ時には、適切な人材がいなければ外注してしまうケースも多いが、社内の既存メンバーの力を合わせてチームで運用していく姿勢も大切だ。
河野氏は、「データ分析やツールの導入にあたっては、今一度原点に立ち返り、ブランドステートメントの確立や社内チームの育成など、アナログな部分を固めていくことが何より大事。それが、ECサイトの改善のために今すぐできる、最も効果的な方法だ」と結んだ。
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顧客接点として重視する企業が急増中 アプリで実現するパーソナライズコミュニケーション
講演テーマ
顧客とつながる自社アプリの活用方法
〜オウンドメディア・EC・B2Bなど最新事例を公開!〜
登壇者
ヤプリ エバンジェリスト 金子洋平氏
生活者の情報接触・購買・コミュニケーションの場がモバイルシフトしていることに伴い、スマートフォンアプリを顧客との重要な接点として活用する企業が増えている。「Yappli(ヤプリ)」は、スマホアプリの開発から運用、分析までをすべてクラウド上で行うことができるプラットフォームで、国内220社以上に導入されている。直感的UIの管理画面が特徴で、マーケターでも自らスマホアプリを運用できる手軽さが支持されている。
2016年に1473億件だったスマホアプリのダウンロード数は、2020年には2843億件と倍増する見込み(App Annie「モバイルアプリ市場予測」より)。また、SNSやスポーツ、ビジネス・金融など非ゲーム分野のアプリの成長も顕著だ(FlurryAnalytics「2015ー2016 YearーOverーYearSession Growth」より)。
ヤプリ エバンジェリストの金子洋平氏は、スマホアプリを取り巻くこうした環境を提示しながら、顧客との関係構築において自社アプリの活用が今後ますます有効になると力を込める。
講演では、アプリをリピーター向けの接点として活用する味の素「アミノバイタル」や、アプリのバーコードリーダー機能でリアル店舗において新たな顧客体験を提供している大型釣具店「キャスティング」など、ヤプリの最新活用事例を紹介。ブランドの目的に合わせてアプリを開発・運用する方法や、運用を通じて得られる効果を説明した。
また、「フォーム機能」や「コンテンツ出し分け」「セグメントプッシュ」「オートプッシュ(誕生日や休眠ユーザーなどシナリオ設定による自動配信)」「MA連携」「データ分析・連携」といった機能を活用することで、よりパーソナライズしたコミュニケーションが実現できることにも言及。広がり続けるアプリマーケティングの可能性を提示した。
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