マーケティングオートメーションから、Eメール(オンライン)とDM(オフライン)を配信し、その効果を検証する実証実験「フルチャネルコミュニケーションプロジェクト」。これに参加した4社がそれぞれ抱えていた課題と、実験を通じて得られた成果を概観します。
[大塚製薬]
課題:健康食品の初回購入客にリピート購入を促したい。
成果:Eメール・DMどちらも受領・開封した人の購買評価は、Eメールなし/未開封の人の1.2倍に。
大塚製薬は、健康飲料や栄養補助食品、サプリメントなどを取り扱う公式通販「オオツカ・プラスワン」を運営している。
通販で健康食品を購入した人に対し、リピート購入を促すための効果的なコミュニケーション方法を探っていた同社。その一環で、日本郵便が主催する「フルチャネルコミュニケーションプロジェクト」に参加した。
購入者に対し、(1)Eメールを送付し、開封した人にDMを送付、(2)Eメールを送付し、未開封の人にDMを送付、(3)Eメールを送付せず、DMのみ送付する、の3パターンの施策を実施。その結果、(1)の場合のリピート購入率は(2)や(3)の約1.2倍という結果が得られた。また、(3)についても一定数のリピート購入につながった。
「メールを受信し、かつ開封していることが、DMの効果にも有効」だということが判明し、メールのアクティブ率を高めることが、デジタル×アナログを連携させたコミュニケーションにおいて、ひとつの重要なポイントとなることが見えてきた。
[Sansan]
課題:オンライン施策に反応しない顧客を、商談獲得につなげたい。
成果:EメールとDMを組み合わせると、Eメールのみの1.8倍のクリック率、1.5倍の資料アクセス率を記録 …