「スマホ世代は、紙媒体なんて見ない」―本当にそうなのでしょうか?デジタル印刷を活用したサービスを多数プロデュースするグーフの岡本幸憲氏は、米国で発表された調査結果も踏まえながら、これからの消費を担う若い世代にこそ、紙媒体を活用したコミュニケーションが効果的だと提言します。
新しい消費の担い手であるミレニアル世代の生活行動はスマホに集約されつつあり、紙媒体からは離れていくというのが一般的な見立てだろう。しかし、国内外の各種調査結果からは、それが必ずしも真実ではないことが見て取れる。
デジタルと紙の融合による高付加価値なコミュニケーションの実現を目指して、デジタル印刷を活用したサービスを多数プロデュースしている岡本幸憲氏は、ミレニアル世代とのコミュニケーションにこそ、紙媒体が有効だと力を込める。
「実務を通じて、『若年層にも紙媒体は効く』という実感を得ていることに加え、それを裏づける調査データもあります。例えば、アメリカ合衆国郵便公社(USPS)が発表した調査データ(※)からは、デジタルネイティブであるミレニアル世代こそ、紙媒体に信頼や価値を感じている実態を読み取れます」。
同調査によれば、ミレニアル世代の84%が「届いたDMには時間をかけて目を通している」と答え、64%が「有用な情報は、EメールよりもDMから得られる」と考えていることが明らかに。さらに、90%が「DMの情報は信頼できる」、57%が「DMのオファーを行動に移した」と回答しており、DMの影響力の大きさを浮き彫りにする結果となった …