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米国マーケティング 最前線レポート

2018年のマーケティング界はAIが中心になると米で予想

松本泰輔

2017年12月6日、全米広告主協会(ANA)は「2017年マーケティングワード・オブ・ザ・イヤー」にArtificialIntelligence(AI)を選出した。これは昨年11月にオンラインで行ったANAメンバー403人による投票で選ばれたもの。投票者の代表的な意見を要約すると以下のようになる:

“単にマーケティングワードだけではない。世界を再形成し転換させる現象だ”
“多くのマーケターが話題にしているようだが、マーケティングに関するAIの深い意味合いを理解している人は多くない”
“AIは2017年『何か考えなきゃいけないもの』から『リアルに開発・実用化するもの』へと変化していった”

そして2018年には昨年同様の動きがさらに加速するであろうと多くの媒体やマーケターが予想している。

スマートスピーカー対決が勃発 「アマゾン・エコー」vs「グーグル・ホーム」

本原稿を執筆している段階でアメリカは年末商戦の真っ最中。

今年の目玉のひとつがAI搭載の音声認識スマートスピーカー(1)で、特に「アマゾン・エコー」と「グーグル・ホーム」は両方とも同じ値段の$79.99ドル(約8800円)に値下げされるなど熾烈な販売合戦を繰り広げている。2017年5月に発売された「アマゾン・エコー・ショー」は従来のスピーカーに加え7インチ画面が装備され、声の指示だけでWeb電話や映像再生ができるなど利便性がさらに高まっている。

(1)アマゾン・エコー/グーグル・ホーム

2017年年末商戦にて熾烈な販売合戦を展開した「アマゾン・エコー」と「グーグル・ホーム」。価格も同じ79.99ドルに下げられ、まさに一騎打ちとなった。ガジェット評論家のなかには「使えるアプリの多さから、アマゾン・エコーの方が便利」という意見も。

またアレクサの視覚認識システムを使用したロボットがLynx社から販売開始されるなど、今後エコーにも視覚認識機能が適用されることが噂されている …

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