広告マーケティングの専門メディア

           

デジタル活用で課題解決!注目のマーケター38人

音声認識の時代にメーカーはどう対応? 江崎グリコが「Amazon Echo」でスキル提供の背景

Glico Asia Pacific、江崎グリコ 玉井博久

江崎グリコはスマートスピーカー「Amazon Echo」の発売に合わせて、音声サービス「Amazon Alexa」に対応したスキル「教えて!ぐりこっち」の提供を開始した。食品メーカーでありながら、なぜ音声サービス向けのスキルを開発したのか。その狙いについて、江崎グリコの玉井博久氏に聞いた。

「ぐりこっち」という名称は、グリコとコーチの組み合わせを、さらにかわいくして付けた。

日本最初のスキルのひとつ 食材の栄養素を伝える

日本で「Amazon Echoシリーズ」の発売が発表された11月8日、そのスキルを販売するAmazon内コーナーには100以上のパートナーによる265種類のスキルが並んだ。江崎グリコの「教えて!ぐりこっち」もそのひとつ。大人や子どもが「ぐりこっち」との会話を楽しみながら、食材の知識を得ることができる。

その使い方は簡単だ。まず「アレクサ、ぐりこっちをスタートして」と呼びかけるとスキルが起動する。その後に知りたい食材の名前を伝えると、「ぐりこっち」がその栄養素やおすすめの調理方法、食材に関する豆知識を教えてくれる。

そこで提供される情報は同社が運営するWebサービス「すぐわかる栄養成分ナビゲーター」を活用したもの。これは文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(7訂)」収載の一般食品2191品目の栄養成分を網羅する信頼性の高い情報だ。

「当社の『すぐわかる栄養成分ナビゲーター』は、管理栄養士やスポーツトレーナー、医療関係者などの専門家に活用してもらっています。しかし、まだ一般の家庭での利用が少なかったため、『教えて!ぐりこっち』で体験してもらうことで、栄養バランスの取れた食事や食事中の会話が弾む環境、子どもが食べることを好きになるきっかけづくりをサポートしたいと考えました」(玉井氏)。

音声認識の時代を見越していち早くスキルを開発

江崎グリコがいち早く、「Amazon Echo」向けにスキルを開発した背景には、消費者の情報入手経路の変化がある …

あと64%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

デジタル活用で課題解決!注目のマーケター38人 の記事一覧

編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(8)
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(7)
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(6)
マーケターの課題、デジタル関連予算、注目メディアは?現在の戦略に迫る!
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(5)
9年連続「顧客満足度NO.1」のスターフライヤー、デジタル活用でさらなる顧客体験価値を向上
音声認識の時代にメーカーはどう対応? 江崎グリコが「Amazon Echo」でスキル提供の背景(この記事です)
サントリーが社内研修を独自開発し、デジタル人材を育成する狙いとは?
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(4)
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(3)
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(2)
J&J 28歳若手ブランドマネージャーたちが、デジタルに注力する理由
編集部が注目する時代をつくるデジタルマーケター(1)
日清食品の2017年広告、宣伝部 米山次長が選ぶ「印象に残った3つの企画」とは?
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する