広告マーケティングの専門メディア

           

Pick Up!(PR)

「周年事業」は社員を巻き込む好機 ビジョンを共に語り、未来に向けた設計図を描く

フォワード

フォワードは11月2日「『周年』を活かしたインナーブランディングセミナー」を宣伝会議セミナールームにて開催した。企業にとって節目となる『周年』。老舗・新鋭企業も登壇し、それぞれの取り組みを披露するとともに、「何のために取り組むのか」と施策の目的や、最大限に活用するための方法を解説した。

(写真左から)JR東日本ウォータービジネス 営業本部 宣伝戦略部 部長 松本真理氏、松竹 経営企画部 広報室 室長 村上具子氏、フォワード 代表取締役 加藤明拓氏。

節目の年にこそ企業の未来像を示す

セミナーの第1部ではフォワードの加藤明拓氏が登壇。加藤氏はインナーブランディングが重要な理由について「グローバル化、技術革新など企業をめぐる外部環境のほか、個人の価値観・労働観も変化している」と述べた。そのため、企業として対応を怠ると「ビジョンが見えない、当事者意識がないという状態になる。『周年』はこれらを変える、ひとつのきっかけになる」と語った。

それでは「周年」企画を成功に導くポイントは何か。加藤氏は「コンテンツ」「社員の巻き込み」「ポスト周年」の3点を挙げた。

「コンテンツで大事なのは『何のために、どういうゴールを目指すのか』ということ。今の組織の状態を例えばAの状態と仮定し、これをBの状態に持って行きたいといった具体的な設計図を描くことが大事。そして社員を巻き込むことにより『自分たちがつくっている』という自分ゴト化した認識が生まれる。その際、プロジェクトのメンバーは部署や年齢を超えて、特に若手も選ぶこと。実施段階においてはトップのコミットメントは絶対に必要だ」と説明した。

さらに加藤氏は、「周年」を単年、単発に終わらせない「プレ周年、ポスト周年」の考え方を説明した。

第2部ではJR東日本ウォータービジネスの松本真理氏と松竹の村上具子氏が登壇。加藤氏を交えパネルディスカッションを行った。

2006年設立から10年目にリブランディングと10周年PTを同時進行したJR東日本ウォータービジネス。松本氏は「かねてから施策が単発であることに課題感があった。リブランディングでは、ブランドターゲット策定やロゴの統一を行い、結果的に一貫性のある施策に。一方、10周年PTでは感謝を表すことと、若手にプロジェクトを遂行させ人材を育成するために実施。特に記念誌作成では若手が歴代の社長にインタビューをして、先人たちの思いを知る機会に恵まれた」と成果を強調した。

また2015年に創業120周年を迎えた松竹は周年事業の目的を「チームビルディング」「相互理解」「ビジョンの共有」の3点に設定し、外向けよりもインナーコミュニケーションを重視したと述べた。

「若手向けのセミナーでは『未来新聞』と題し、社長同席のもと30年後の松竹の未来について書いてもらった。このように『周年』企画を通じて若手が社長と交流する機会をつくったり、ほかの社員の意外な一面を発見したりして相互理解を深めた。期間中『グループで、会社目線で』といい続けたが、2年後の今、少しずつ根付いてきている感じだ」と述べた。

終わりに、加藤氏は「周年プロジェクトでは温度感が大事。伝える側の温度が低いと伝わらない。そのためにも、温度を高めるのは重要なテーマだ」と語り、セミナーを締めくくった。

無料で読める『本日の記事』をメールでお届けいたします。
必要なメルマガをチェックするだけの簡単登録です。

お得なセットプランへの申込みはこちら

Pick Up!(PR) の記事一覧

アクションにつなげるKFC流のデータ活用マーケティング
旅のオーダーメイドが新たな顧客をつかむ
本当に活用できるデータを増やすためマーケターが実践できること
「周年事業」は社員を巻き込む好機 ビジョンを共に語り、未来に向けた設計図を描く(この記事です)
クオリティにこだわる動画メディア「MINE BY 3M」が、初のCMを放映
相田翔子さん、字和川泰道さんに聞く、パナソニック宣伝100年の軌跡-オーディオの広告篇
花王が動画で新商品を異なる切り口で紹介、広告接触者の理解度が約7倍に
先進企業3社がアドバイス 「MAの選び方と活用方法」--「THE MARKETING NATION SUMMIT2017」レポート
マスとデジタルの組み合わせの最適解は?大手企業が臨む、相乗効果を生む広告プランニング
レシピ動画で地域の特産品をPR、「ふるさと納税」の寄付金が140%に
「何を」「いつ」測定するか目的の明確化がデータ活用の肝
25万人以上の医師ネットワーク 医師の推奨が信頼感を高める
LIFULL、長谷川工業に聞く、新しい組織・人材・マインドセットとは?
マーケティングの本質的課題にどう使う? テクノロジーオリエンテッドではない、「デジマ」の未来を語る
膨大なデータを可視化することでマーケティング活動の精度を高める
ECサイトの売上に悩むプロジェクトリーダーのための実践ブランディング入門
津川雅彦さんと垂水佐敏さんに聞く、パナソニック宣伝100年の軌跡ーテレビ・録画機器・カメラの広告篇(1)
ポスティング×デジタル施策で店舗の売上がアップ、位置情報を活用した広告配信
日経新聞が企業の「情報戦略」構築を支援、ニュースをビジネスに「使いこなす」時代
第一興商が動画でニッチなターゲットのマジョリティ化、ママのカラオケ利用促進につなげる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する