広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

印刷・プロモーション業界は難しい舵取りを問われる局面へ

統合プロモーション戦略センター 坂井田稲之

マーケティング関連産出額は3兆1115億円

日本印刷技術協会から「2017年印刷白書」が発刊された。

改めて断るまでもなく印刷業界は、プロモーション業界の「メイン・プレイヤー」である。

印刷業界のプロモーションとの関わりは、狭い意味では商業印刷(販促関係の印刷物)だが、商品開発領域では包装印刷(パッケージング業務)が重要な役割を担っている。

同白書から印刷業界の製品別生産金額割合を見ると、商業印刷と包装印刷の占める割合は、すでに56.2%に達している。これを、同書による2015年の製造品出荷額(5兆5365億円)から金額換算してみると、3兆1115億円になる。

ちなみに、電通調べによる日本の広告費(2016年)における「プロモーション・メディア費」は2兆1184億円である。両者の数字は、それぞれ意味合いが異なり、本来、比較すべきではないが、印刷業界のマーケティング関与の大きさを知る手掛かりにはなろう。

いずれにしても、特に近年、プロモーション業界における印刷業界の働きは重要さを増している。裏返せば、印刷業界にとって、プロモーション業務は、最大の売上構成を占める大黒柱になっている ...

あと65%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

広告業界 11月の注目ニュース早分かり、カンヌが大幅刷新を発表ほか
人口減少社会-伝統工芸の後継者問題-
エキシビジョン「モーターショー」が描く未来図
印刷・プロモーション業界は難しい舵取りを問われる局面へ(この記事です)
駅をショールームやポップアップストアに
本格化する「聞く」新聞
民放連、平昌(ピョンチャン)冬季五輪で放映する主要種目発表
人工知能ビジネスの現状とVR/AR市場動向─CEATECのセッションから
第47回日本プロモーショナル・マーケティング協会展 経済産業大臣賞など入賞作品発表
広告業界 10月の注目ニュース早分かり、アドベリフィケーション推進協議会設立ほか
2020年に先立ちスペシャルオリンピックス日本がやってくる!
メディア間の競争を勝ち抜くため交通広告の媒体社が協業
社内の資産を生かした新規事業推進、協業、広告活性化
2017〜18年度のテレビ、ラジオ営業収入見通し改訂
米国OTT市場の新たな動向
EXPO2020 ドバイ UAEへ向けて
「2017リテール・プロモーション・アワード」決定
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する