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心と身体の健康を考える

Google出身者が語る、仕事の「生産性向上」に必要なこと

石戸 亮(Datorama Japan)×ピョートル・グジバチ(プロノイアグループ、モティファイ)×伊丹順平(フェズ)

最新のテクノロジーを活用して、効率的に仕事に取り組むことで知られるGoogle。その出身者が、生産性を高めるための仕事術をテーマにしたパネルディスカッションを東京都内で開催した。成果を高めながら、仕事の生産性を高める秘訣とは。

(左)Datorama Japan セールスディレクター/ビジネスディベロップメント 石戸 亮氏
(中)プロノイアグループ、モティファイ 代表取締役 ピョートル・グジバチ氏
(右)フェズ 代表取締役 伊丹 順平氏

クラウド化によりムダな作業を減らしていく

伊丹:私がP&GからGoogleに転職して一番変化を感じたのは、無駄な作業を一切しなくなったということです。P&G時代はエクセルで資料をつくり、担当者にメールで送る作業を、ひたすら繰り返していました。Googleでは仕事の進め方がクラウド化されていたため、無駄な作業が自然と減ります。

例えば、国内外の同僚と共通の画面をみて、その場で議事録を見ながらディスカッションや資料作成ができることで、常にコミュニケーションが生まれ、最短で仕事を進められました。クラウド化されていない環境で働いている方は、一度ぜひ取り組んでみると、効率性の高さを体感できると思います。

石戸:私の場合、今の仕事の進め方の8割は、サイバーエージェントで学んだことで、Googleでそれらを多様化、深堀りできた感覚です。サイバーエージェントの働き方の良い点は、会社の方向性の"決め方"だと思います。経営陣を中心としたチームで開催される「あした会議」で各部門・領域のキーマンが全社から選ばれ、自ら組織課題を提案して、意思決定を経営陣と共にしていきます。

ボトムアップで課題を解決できる企業文化は率直にすごいなと思いました。一方で、Googleはダイバーシティのある企業で、さまざまなバックグラウンドや経験を持つ人が働いています。もしかすると同じ方向に行こうとしても、全員が簡単には動かない可能性があります。そんな中で、どんな国・カルチャーの人でも働くことができるように最大公約数的な仕組みを採用しているのが特徴です。

ピョートル:Googleには、OKR(Objective and Key Result)というシステムがありますよね。これは各メンバーそれぞれが自分でミッションを決め、そこに沿って個人・チーム・部署が、どんな貢献をしていくかを公開して、誰もが確認できる方法です。

KPIがトップダウンで決められる数値であるのに対し、OKRはボトムアップの側面が強いと言えます。各人が、いまどれぐらい仕事をしているのかを、リアルタイムで確かめられることは、生産性を高める上で大事なポイントになるのではないでしょうか。

生産性を高められる環境 「成長機会」を重視すべき

ピョートル:日本ではクラウドツールをセキュリティ上、使えない企業も多いと聞きます。作業の効率化を体験したいという人は、まず転職してください(笑)。

クラウド化しないことで、多くの無駄な作業が生まれていることに気付くはずです。自分の仕事のうち何%が無駄になっているかを知れば、それがそのまま成長機会の損失につながっていると分かります。クラウド化されたスタートアップ企業で働いていると、飛躍的に成長できるのには、そういった理由もあります。転職の際は年収だけでなく「成長機会」を重視してほしいですね ...

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