9月7日、8日に開催された宣伝会議「プロモーションフォーラム2017」。このフォーラムでも販売促進やブランディング、企業広報や従業員向けコミュニケーションなど、多様な目的でコンテンツを活用した成功事例が出てきました。コンテンツのスタイルも、そして活用の目的も多岐にわたるコンテンツマーケティングの取り組み。この概念、手法の広がりを感じられるケースを紹介します。
目的別にメディアを3分類 個々にROIを最適化する
薬用せっけん「ミューズ」や着圧ソックス「メディキュット」などのブランドを展開するレキットベンキーザー・ジャパン。同社 マーケティング部デジタル&メディアマネージャーの小田 圭氏は、製品のマーケティング活動にオンライン動画を取り入れている。
なぜ同社はオンライン動画を活用するのか。
同社のメディア戦略について小田氏は、「消費者との最適なメディアでコミュニケーションをとることで、セールスの最大化と、新規ユーザーの獲得を狙っています。そのため、メディアの役割を"テレビCMや広告など効率的にリーチを獲得するアウェアネスメディア" "オンライン動画などブランドや商品の特性を伝えるエデュケーションメディア" "ECへ誘導するコンバージョンメディア"の3つに区分し、それぞれのROIを最適化する戦略です」と説明する。
同社の商品は、例えばメディキュットでは、「医学にもとづく段階圧力設計で脚を効果的にひきしめることにより、結果として美脚になれる」など説明を必要とする商品が多い。そのため"ブランドの特性を伝えるメディア"としてオンライン動画を活用している。この動画を活用した具体的なアプローチの方法は2点あると、小田氏は言う ...